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英雄は誰がために立つ
Life9 広域陽動作戦
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 タンニーンは、飛び立とうとした処で体を逸らして“何か”を避ける。
 それは良く見ると、鎖の様なモノだった。
 そしてその先には、白銀の鎧を全身に纏う四足歩行の“何か”の上に跨る、一見人のように思える頭にターバンを巻く老人と思える人物が居た。

 「だ、誰だ、アンタ!?」
 「何者だ・・・!」

 その人物は、只の人間とは思えぬようなオーラを発しているようで、一誠とタンニーンは警戒するように聞く。

 「何者か?そうだな。簡潔に言えば、余はお前たちの敵だな」

 その人物は淡々に言い放つ。

 「死苦痛死苦痛死苦痛死苦痛死苦痛死苦痛死苦痛(ルォオオオオオオオオオオオオオ)!!!」

 そして、白銀の鎧を全身に纏う“何か”が、雄たけびを上げる。
 まるで、冥界全体に対して宣戦布告するかのように・・・。
 ここに、陰で蠢く者達と、大切な者達を守る悪魔との戦争が、正式に始まりを告げるような気がした。夢を叶えるために必死に努力している若者たちを、嘲笑うかのように。
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