Life9 広域陽動作戦
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、追跡弾のように曲がりつつ追って来るのだ。
さらに、動きは鈍重なので、堕天使達の攻撃は面白い位に当てることが出来るのだが、あまりに固いのかは不明だが、堕天使達の光の槍を受けてもびくともしないのだ。
「チッ!何なんだ、こいつ等は!」
それは、一時的に帰還していたアザゼルも同じようで、苦戦していた。
光の槍のダメージにあまり効果を得られないと理解したのか、一旦距離を離れる。
「禁手化!」
唱えると同時にアザゼルは、会談襲撃時にカテレアとの戦いで見せた黄金の鎧を纏った。
「行くぜ、ファーブニル!五大龍王の力を見せてやれ!」
黄金龍王の力を纏ったアザゼルは、正体不明の機械兵器に向かって行った。
−Interlude−
ほぼ同時刻。
冥界の各地では、堕天使領を襲っている謎の機械兵器らが多数出現して他の都市部にも出現していた。しかも、堕天使達の光の槍を受けた時と同じように効果が薄く、大したダメージを負わせられない様で焦っていた。
その為、彼らは自分たちの周りの防衛だけで精いっぱいだった、
しかし、これらも所詮は陽動に過ぎない。
蠢く者達の魔の手は、確実に本命に迫っていた。
−Interlude−
冥界の各地で戦端が開いていた頃、一誠はタンニーンを相手に過酷な戦闘訓練をしていた。
タンニーンの隕石の衝撃に匹敵すると言われる火の息吹と、その巨体からは予想しづらい俊敏な攻撃に一誠は、逃亡では無く何とか立ち向かっていた。
これも全ては、小猫や朱乃の姿勢に勇気をもらい、禁手に至るためだった。
そんな時、ふと気づいたのはドライグだった。
『相棒。山の麓から・・・・・・いや、それ以外からも煙が上がっているぞ?』
「あん?――――タンニーンのおっさん、ちょっとタイム!何かドライグが変だって!?」
「何?」
ドライグの示す方向を、一誠とタンニーン揃って見てみると、彼方此方から火の手が上がっていた。
「な、なんだこりゃ!?」
「ふむ。何やら戦っているな。しかもグレモリー家本邸手前の方もやっている様だな」
「んな!?」
龍の視力により得られた報告に、一誠は仰天する。
「部長達は大丈夫なのか?タンニーンのおっさん!?」
「此処からじゃよく解らんな。――――兎も角、特訓は一時中断してグレモリー家の救援に向かうぞ?背中に乗れ、小僧!」
有無を言わさぬ言葉だったが、一誠もそれには大いに賛同して言葉に従いタンニーンの背中に乗る。
「よし、振り落とされるなよ?」
「ああ、頼むよ。おっさん!」
「では、行くっぬお!?
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