Life9 広域陽動作戦
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「ではお嬢様。状況確認が御済みなら、城内にお戻りください」
「何を言っているの!?私たちも手伝うに決まっているじゃない!」
「そうですわ、グレイフィア様!」
「お嬢様も眷属の皆様方も、特訓のために体力も魔力も疲弊しているではありませんか。その様な皆様方を援護しながらの戦闘は遠慮したいのですが・・・」
特訓・修行による疲労を溜めこんでいて、昼になると同時に休憩しようかとそれぞれが思っていた所に、現在襲撃されたのだ。
その為にリアス達は、遠まわしに足手まといと言われた。
「――――けど!」
「グレイフィアの言う通りよ、リアス。貴女は朱乃達と共に城内に居なさい」
門から出てきたのはリアス達だけでは無かった。
リアスが後ろを振り向くと、彼女とほぼ瓜二つの亜麻色の髪をなびかせる女傑、ヴェネラナ・グレモリー夫人が近づいて来た。
「お母様!?」
「いい事リアス?これは命令です。全開状態なら兎も角、今の貴方たちではグレイフィア達の足手まといになるだけよ?さぁ、復唱なさい」
「っっ!」
「・・・・・・・・・・・・」
拒絶を許さない眼光に、リアスは渋々ながら、ハイと短い返事をしてから眷属達と城内に引き返す。
その光景を見送っていたグレイフィアは、心中で嘆息しながらヴェネラナに奏上する。
「出来ましたら、奥様も城内にお戻りいただけたいのですが・・・」
「中々、随分と言うようになったわね。でも、私を一体誰だと思っているのかしら?グレイフィア?」
「・・・・・・・・・・・・」
グレイフィアの前まで移動すると同時に、ヴェネラナは濃密な魔力が籠った魔弾を幾つも眼前に形成していく。そして、魔力が安定していくように留まると、それらを一斉に射出させていく。
「滅殺の魔弾群」
全ての魔弾が、目標の魔獣たちに当たると同時に爆ぜていった。
その爆発の威力を後光にして、翻りなら妖艶な微笑みでグレイフィアに告げる。
「亜麻髪の絶滅淑女と呼ばれている私は、グレモリー家に仇なす輩には勿論、若者にもまだまだ遅れを取るつもりは無くってよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ヴェネラナ・グレモリーの参戦によって、グレモリー家本邸前の攻防戦はより激化していった。
−Interlude−
ほぼ同時刻。
冥界の堕天使領でも戦闘が行われていた。
堕天使たちに襲い掛かるのは、下半身だけの機械兵器や腕だけ若しくは顔、或いは上半身だけの機械兵器に苦戦させられていた。
攻撃手段は単純でビーム系統なのだが
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