Life9 広域陽動作戦
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「ルシファードには、魔王サーゼクス・ルシファーとその部下たちの足止め兼陽動が、僕に与えられた要請だ。出て来ると言うなら早く出て来るんだね?仕事はキッチリさせてもらうからさ」
金色の仮面をしているので表情など読み取れはしないが、恐らくその仮面の下には不敵な笑みを浮かべている事だろう。
−Interlude−
ほぼ同時刻。
ルシファードから一番近い軍事基地では、救援信号を受信したが未だに戦闘巡洋艦は勿論、軍車両も発進出来ぬほどの混乱の中に居た。
「ぐぁあああああ!!」
「衛生兵ー!衛生兵ーーー!!」
冥界が誇る悪魔界の軍人たちが、阿鼻叫喚の渦に叩き落されていた。
旧首都ルシファード同様に、奇襲を受けていたのだ。
数多の罠に見えざる敵に。
出入り口付近は勿論、戦闘巡洋艦と軍車両の発進口を始め、非常に厭らしい位置に多数の凶悪な罠が彼ら軍人に見境なく、苦痛と悲鳴を齎していた。
とは言え、彼らは仮にも軍人だ。如何に凶悪な罠であろうと、被害状況を見れば嫌でも慎重に事を運ぼうとするはずである。
では何故、そんな精鋭軍人が混乱から抜け出せずにいるのかと言えば・・・。
ドォッン!
ドンドン!!
「がふっ!?」
「ぎゅふ!?」
原因不明の爆発が彼ら自身の体内から起きて、悲惨な光景と状況が続いているからである。
即死の者から重症の者まで。次々に外に出ていこうとする軍人たちがタンカーで施設内に運ばれていくのだった。
なら、外に出なければいいのだが、車両などで外へ発進するためには罠を排除する必要がある、
しかし外に出る、或いは出ようとすれば、謎の爆発により死傷者が増えるばかりで、どうしようもない状況にあった。
そんな凶悪な罠を設置した上、謎の爆発を起こしている者は軍事基地の周りの森の一角に居た。
緑色の外套を羽織る英霊、アーチャーだ。
(此処は冥界だから濃度の違いあれ、俺のように毒防止のアミュレットを付けている奴がいない状況の上、敵は悪魔ばっかりだから体内にある程度の毒は有害になる事は無い。俺はそれを利用すればいいだけだ。その上、この軍事施設内の周りは森だ。つまりは俺の独壇場だろう?)
悪魔の中には、神器を宿したままの転生者もおり、神器の基本的な性質上、体内に入ってくる害が微弱であれば直に中和する効果が有る。
その為そんな悪魔には、アーチャーの持つ毒矢を中でてから爆発させると言う確実な戦法をとっていた。
(やろうと思えば施設内の悪魔たちも全滅できるが、必要以上にやんなくてもいいだろう。旦那の意向に反対する訳じゃ無いが、レヴェルの言葉を鵜呑みにし過ぎるのもなぁ)
アーチャ
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