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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth22オリヴィエ・ゼーゲブレヒト〜Heilige PrinzessiN〜
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いう情報があります』と報告する。

「神秘を内包した魔力で発動する魔術で治してもらった事で、オリヴィエ王女殿下に神秘の恩恵が、という事でしょうか・・・。だとすれば少々厄介ですね。やはりエテメンアンキの砲撃に屈していただくしかないようです」

テウタは「それかもしくは・・・」と前置きし、玉座の傍に控えている1人の成人女性に目をやった。テウタの寂しげな灰色の髪とは違い、その女性の髪は派手な真紅色で、ポニーテールにしている。そして瞳の色はテウタと同じ翠色。服装は動きやすさを追求するためか男装だ。

「バンヘルド様とグランフェリア様のお力をお借りして完成させた、私の融合騎・マラークで直接打ち倒すか、ですね」

テウタはマラークとの融合や戦闘を想像し、「やはり砲撃カレドヴルフでの支配ではなく、直接敵国を侵略しましょうか」と騎士団戦を行おうかと考え始めた。それを窘めるのが『いけません、陛下』騎士団総長グレゴールだ。

『その策は最後の最後まで取っておくべきです。まずは明日の正午までお待ちください。もし各国が降伏せずに戦いの道を選んだ時、カレドヴルフで力の差を歴然とさせ、それでも反抗するのであれば、騎士団戦で直接侵略すればよいのです』

「・・・・カレドヴルフの爆撃の前に、最後まであの方々は抗うでしょうか・・・?」

『魔神オーディンと、あの者が従える守護騎士ヴォルケンリッター。その2つの戦力を起点として、最後まで抗うでしょうな』

「なるほど。そうですね、そうなれば私はとても満足です。オリヴィエ王女殿下の武技もある程度見る事が出来ましたしね」

テウタとグレゴールは、ベルカ統一戦争を盤上のゲームのように捉え、それはもう楽しそうに今後の展開を語り合った。



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