第八十一話
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からか、先の異常よりは視界は鮮明だが……肝心のピースの姿が、視界のどこにもない。彼女の姿を探す俺に対し、再び激しい光が目に襲いかかった。
「念のための二発目です!」
その声が発された方向にAA−12を撃ち込むものの、当然ながら当たった感覚も試合終了の勧告もない。気配や足音で大まかな位置は分かるが、肝心のAA−12による攻撃がピースには当たらない。下手に動こうものなら、そこに待ち構えられてやられる……そんな状況だったが――
「……そこだ!」
――俺の視界に『ピンク色』が映り、そこに反射的に蹴りを放った。
「えっ……!?」
銃よりも遥かに確信を持てる、蹴りが当たった際の鈍い感覚。ピースの驚愕と痛みと疑問の三つが交わったような声に、俺はさらに回し蹴りを加えていく。
「きゃっ!? ちょ、ちょっと待ってくだ……」
どうやら、回し蹴りは頭をすれすれに掠ったのみで外れた……いや、避けられたらしい。だが、そのおかげでピースの位置を把握すると、避けられた回し蹴りの足でそのままかかと落としを繰り出す。……今度は改心の当たりだ。
「このぉ!」
「くっ……!」
しかしピースもやられてばかりではなく、かかと落としで地面に蹴り伏せられながらも、左手に持った威力重視のブラスターを放つ。それを何とかバックステップで避け、回復してきた視界を頼りにAA−12を構えると、倒れたピースに向かって乱射する――より早く、ピースのブラスターの追撃が発生し、撃つよりも避けることを優先する。
「目ぇ潰したじゃないですか! 何で見れるんですか……!」
「……ピンク色なら目をつぶってても見れるもんでね……」
――流石にそれは嘘だが。そして横っ飛びを繰り返していき、タイミングを合わせて思いっきり前に踏み込む。避けきれなかったブラスターが服に当たりそうになるが、それは装備されている《光学銃偏光フィールド》により、俺に届くことなく消えていく。……一応リーベに感謝しながら、そのままの勢いで跳び蹴りをピースに当てていく。
「あーもう! 何のゲームですかそれは!」
キレ気味に返されたピースの言葉に俺は、確かにそうだ――と苦笑する。ただ、俺は勘違いしていたのだ。刀のない銃の世界で、俺はどのように戦えばいいのか、と。
答えは単純――今までと同じように戦えばいい話だ。相手の攻撃をいなしつつ相手の虚を突き、こちらの必殺の一撃を決める――その戦い方自体は、どこの世界に行こうが変わることはない……!
「ナイスな展開じゃないか……!」
距離を詰めた俺に対し、カウンターのように放たれたブラスターを頭の動きだけで避けながら、腕甲が付いた腕を振るうことで、何処かへ吹き飛ばすことで使用不可とする。
「あっ、ボ
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