九校戦編〈下〉
九校戦八日目(5)×三高対八高の試合と基本コードについて
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対応したプラスとマイナス、合計十六種類の基本となる魔法式が存在していて、この十六種類を組み合わせる事で全ての系統魔法を構築する事が出来るという理論だ。基本となる魔法式が「基本コード」だが結論からだと全ての系統魔法を構築出来るという点でこの仮説は間違えでありその間違いが「基本コード」は実在する』
『早くも混乱する所もありますが、四系統魔法にはどう組み合わせをしたとしても十六種類の「基本コード」だけでは構築出来ない魔法があるという事ですな』
『烈や響子らも聞いているという事は、これは全員聞いた方がいいのか?ま、それは良いとして基本コード仮説は誤りであり、基本と呼ばれるだけの特徴を持つ魔法式は存在する。現代魔法は、魔法式に改変後の事象状態を定義する事で様々な作用力を発生させる。改変を生じさせる為の作用力も魔法式の中に定義されているが、それは何だと思う?蒼太』
『魔法が作用した結果を定義する事無しに発生しないです。基本コードは、作用力そのものを直接発生させる事が出来る。基本コードは「加速」「加重」「移動」「振動」「収束」「発散」「吸収」「放出」の作用力そのものを定義した魔法式。個体のエイドス全体に働きかけるのではなく、個体上の一点に直接力を及ぼすという魔法が可能になります』
『そして現在発見されている基本コードは、加重系統プラスコードの一つだけなのは織斑少将がそうさせたのでは?まあ私共も知ってはいますが、知らない者にとってはいい勉強会となりますな。発見したのが第三高校の吉祥寺真紅郎でありまたの名を「カーディナル・ジョージ」ですな』
『玄信の言う通りとなったので、これで勉強会は終了だ』
との事だったが、説明が長くなったが警戒するのは一条と吉祥寺の二人だけだという事を理解している二人である。基本コードは確かに厄介な代物であるが、俺らの脅威ではない事だけは明確である。基本コードを使用した魔法は、作用力そのものを定義するが故に、一般魔法に不可欠な事象改変結果を定義する必要性はない。
例えば破城槌と不可視の弾丸だと、同じ効果がある術式ではあるが、破城槌は圧力をかける面全体の状態を加重点に圧力が掛かった状態丸ごと改変する必要があるが、不可視の弾丸だと圧力を掛ける面は、壁面やら床面か人体の表面でも何でもいい状態を書き換える必要がないが、圧力全体を書き加える魔法だ。
対象物の情報を丸ごと書き換えるのに対して必要とされるのが、情報の記述=魔法式はずっと小さくすれば済むし対象物そのものの情報改変するものではない。対象となった事象の情報改変を妨げる『情報強化』では防御出来ない点がある。小さな魔法式で、事情改変対象情報の強度に影響されずに魔法発動できるという事は大きなアドバンテージとも言える。
「幸いというか、『不可視の弾丸(インビジブ
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