九校戦編〈下〉
九校戦八日目(5)×三高対八高の試合と基本コードについて
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てもいいくらいだ。正面から撃ち合ってみろという事だが、一条はミスをした事でこちらの勝利に揺らぎはない事が確定した」
「気持ちは分かるけど、それとどう一真君が関係するのかしら?」
随分と子供っぽい事だったが、それとどう関係するかは織斑の戦闘面についてを知れば分かる事だった。ここにいる真由美と会頭だけは、織斑一真の本当の力という事を知っている。本来の容姿と年齢に、本来の力がどのくらい凄いかは実際対ドウター戦でしていた面。
一真の武器は何も機動力と洞察力だけじゃない、魔法力と戦闘技能の二つのエキスパートだと言う事を。そして正面から撃ち合ってみろという挑発にとって、一真にしてみたらその挑発を受けて逆に撃ち合ってやるぜと言うだろう。
「織斑の力は、これまで見せてきた以上の力を持っている事を知っている俺と七草にとってみればの事だ。相手はミスした事を思っていないから、織斑の力を甘くみないで貰いたい所だ」
「そうよね。今まで見せてきたのは、全てハンデがあったからあそこまで力を抑えてきたから。それを外すとどうなるかは流石の私でも分からないわ」
一高の限定された幹部二人がそう言った本当の理由については話さないでいたが、精々一条は逆鱗に触れないように願ったのだった。一方俺はというと、正直言って舐めていると感じ取った。本来の力は二試合ともセーブしてきたからであって、本来の力を使うとなると気絶以上となってしまう。
第三高校というより、吉祥寺の狙いがあえて隙を見せる事で俺を真っ向勝負へ誘っているという事をね。だがそれは最悪のシナリオであって、俺は忍びではなく半分戦闘狂だ。少し解放するとどうなるかは、実際使わないと分からない。
「あの挑発から見て、きっとアイツらは一真を真っ向勝負へ誘ってるね」
「にしても、あの防御力を攻略しないとなー・・・・という考えは一真の頭にはないんだろうぜ」
「当たり前だ。俺の性分は戦闘狂であり、真っ向勝負の砲撃戦がしたいのなら俺も砲撃戦でもするか。一条もだが吉祥寺選手の方も何を使うかは何となく分かるが、俺が名無しの時に使ったであろう『不可視の弾丸(インビジブル・ブリット)』を使ってくるだろう。もう一人は分からんが、雑魚だと考えればいい事だ。なので警戒しとくのは『クリムゾン・プリンス』と『カーディナル・ジョージ』である二人だけだな」
吉祥寺真紅郎が発見した『基本コード』は加重系統プラスコードだから、この二人に説明する事もない。既に知っていた事だったので、説明する気はないが何か説明しなければならないと思った。魔法式の研究分野には『基本コード仮説』と呼ばれている理論がある。
『それなりに広く支持されている仮説だが「加速」「加重」「移動」「振動」「収束」「発散」「吸収」「放出」の四系統八種にそれぞれ
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