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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦八日目(5)×三高対八高の試合と基本コードについて
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効化されていた。

「・・・・『干渉装甲』は、移動型領域干渉を使うのは十文字家のお家芸だったような気がする」

「要するに一条選手が使っているのは、私達で言えば無効化フィールドとでも言うのでしょうかお兄様」

「そうだな。領域干渉は一定のエリアを事象改変内容を定義せず、干渉力のみを持たせた魔法式で覆う事で、他者からの魔法による事象改変を防止する対抗魔法。俺らが使う魔法をMP10として今の領域干渉はMP20と考えれば、MP20以上の力を発揮すれば干渉装甲をしていたとしても、衝撃までは弾く事が出来ないと考えるべきか」

「一真様の仰る通りかと、にしても継続的に魔法を使いながら息切れしないのは、単に演算領域の容量が大きいだけではないという事のようですね。余程『息継ぎ』が上手いのであれば、センスしか言い様がございません」

蒼太が使った息継ぎとは同種魔法を連続使用する場合、一つの魔法が終了し次の魔法を発動するという切替の事を指す。前の魔法と次の魔法の重複時間が少ない程、魔法師に掛かる負担は小さい。重複時間が短い魔法師の事を『息継ぎが上手い』と形容する。

俺や深雪と言ったイレギュラーな魔法師は数少ないが、一条はそれに比べると蒼太と同じぐらい匹敵するセンスを持っている。途絶える事の無い強力な防御に、八高オフェンスは攻撃を止めて敵陣のモノリスへ向かおうとしていたが甘い考えだ。

「あーあー、一条を撃退するのを諦めてももう遅いっつうの。敵陣のモノリスを攻略する時間もないし、注意が前方に向いていると思ったら大間違いだ」

「そのようだね、一条選手は至近距離からの爆風で八高オフェンスを吹き飛んだようだけど、あれはどういう魔法なんだろう?」

「一目見ただけなら、あれは収束系『偏倚解放』だな。単純に圧縮解放を使えばいいものを、結構派手好きなんだな。一条は」

「へんいかいほう?何なんだその魔法は」

幹比古とレオが不思議がっていたので、俺は視線をフィールドから逸らさずに説明しようとした。

「分かりやすく言うなら、空気を圧縮し破裂させ爆風を一方向に当てる魔法。威力を高めるならば空気の量を増やし爆発を大きく方が良く、方向を限定するなら圧縮空気を直接当てた方が効率がいいとされている魔法だ。詳細を省くとそうなるが、どうやら幹比古やレオももう少し詳細を言わなければいけない様子だな。だが残念な事に俺は現代魔法に詳しくないから、蒼太頼む」

俺は現代魔法を使わないので、簡単な説明なら出来るが詳細は俺でも分からないので現代魔法を使う蒼太にバトンタッチしてもらった。

「了解しました一真様。手間の割に効果があまり無いマイナーな魔法でして、円筒の一方から空気を詰め込んで蓋をしてもう一方を目標に向けて蓋を外す、というイメージだと思って下さい。
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