準決勝、自由(フリーダム)と絶望(デスペレイション) 後編
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イクはM.E.P.E状態で素早く後退してかなりの距離を取ってきた。
「だから!君にも思い出させる!あの頃僕と同じ気持ちで一緒にガンプラをやっていた、君の気持ちを!!君の本当の心を!!! 」
「勝手に……」
デスペレイションストライクがスラッシュエッジを地面から引き抜き、そのまま接近してきた。
「ほざいてんじゃ…ねえぇぇぇぇぇぇ!!!! 」
目を一度閉じて両目を開き、深呼吸をしてエクスカリバーVを構える。その途中でも確かに身体中に痛みが走るが、今は痛みを感じない。
「僕の思いの全てを、乗せて!!! 」
デスペレイションストライクに向けて先程とは段違いの速度で接近し、お互いの間合いに入った。
「トウイィィィィィィィ!!!! 」
「はあああああああっ!!!! 」
スラッシュエッジとエクスカリバーVが激突すると、エクスカリバーVがスラッシュエッジを受け止めるというレベルではなく、そのままスラッシュエッジを弾いていた。
「コイツ!! 」
ヴェスパーの砲門をこちらに向けてきたがすぐにエクスカリバーVで両方切断し、デスペレイションストライクに向けて振り上げる。しかし今の一瞬で体勢を立て直しており、スラッシュエッジで防がれてしまった。
「このっ…野郎……!! 」
「もう迷わない…諦めたりしない、屈したりしない、見捨てたりなんかしない! 」
「!? 」
エクスカリバーVにより力を加えると、スラッシュエッジとエクスカリバーVに亀裂が入っていく。
「だから!君を止めて、救ってみせる! 」
「ぐっ! 」
そのままエクスカリバーVを振り上げると、スラッシュエッジとエクスカリバーVが粉々に砕け散った。
「……っ」
「君の!その絶望を!ぶち壊すっ!! 」
デスペレイションストライクはビームトンファーを展開し、こちらに突き出してきた。ヴァルキリーフリーダムは光の翼がおさまると、代わりに右手の拳に虹色の粒子が纏われた。
「ヴァルキリー……ブレイカーーーー!!!! 」
ビームトンファーに向けて右手の拳を殴り込み、勢いが止まることなくそのままデスペレイションストライクの胴体を貫いた。その衝撃で、上空にあった雷雲が吹き飛び、そこから太陽の光が射してきた。
「……………あの時は本当にごめん。だから、またやり直そう。今回みたいなバトルじゃなくて、楽しそうにやっていたあの時みたいに…もう一度……」
「………………」
『BATTLE ENDED』
ーーー−−
「全日本ガンプラバトル選手権中高部、準決勝第一試合勝利チーム。天之川学園、チームトライホープ」
「あれっ……? 」
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