第6話
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生み出したのだと考えられる。つまり、??たまは魔女と同質の存在だから魔法少女には見えると言う事だろう。
そう考えると、私は??たまを無視する事を決めた。今重要なのは“決戦”の為の戦力である巴マミの生死だ。だから、こんな物には構っていられない。
だが、再び結界の方に向き直った時、背後からピキピキと何かがひび割れるような音がした。嫌な予感がして振り返ると、??たまが上下二つに割れて中から何かが出て来た。デフォルメされた黒い人形の身体。顔には吊り上がった目に不敵に笑口があり、額には??マークがついている。そして、何故か手にバイオリンを持っていた。
「なるほど、これが??キャラと言う事ね。」
魔女の元になった存在なのだからこちらもグロテスクな姿をしていると考えていたから、魔女や使い魔と比べると可愛らしい姿をしていたので拍子抜けしてしまった。
『フォルテ、フォルテッシモ、クレッシェンド!!!』
その時、??キャラが呪文のような言葉と共にバイオリンを演奏し始めた。すると、音符が実体化して私に襲いかかって来た。私は地面を転がりながらそれを避けると、魔法少女へと変身する。
どうやら私は??キャラに目を付けられてしまったらしい。とにかく迷惑でしか無いが、このまま結界に突入しようとしても背後から攻撃される恐れがある。仕方ないので応戦するが、結界の外なので銃火器は使えない。そこで私は盾からコンバットナイフを取り出した。
「邪魔よ。消えなさい。」
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結界の中を進んでいると、ふとさやかがあたしに聞いてきた。
「ねえ、あむ。まどかがなりたい魔法少女ってさ、マミさんみたいな魔法少女じゃないかな?あたしもそうだけど、マミさんに憧れてるし。」
「確かに、あの子はそんな感じだったね。あむはどう思う?」
「憧れからなりたい自分を生み出す子は居るよ。」
あたしの仲間内だと海里がそうなるね。あの子は剣豪宮本武蔵に憧れて自分のしゅごキャラ、ムサシを生んだんだから。
「それじゃあ、きっとまどかはマミさんみたいになりたいんだよ。」
「ありがとう。でも、私はそんな憧れて貰えるような人間じゃないわ。」
そんな時、マミさんが胸の内を明らかにした。
「魔法少女なんて、部活をしたり、友達と遊んだりする時間も無い。戦いだって怖いから、本当はいつだって逃げ出したくて仕方ないの。だから、全然凄い人間なんかじゃ無いわ。」
「そうなんだ。今までマミさんが見せてたのは“外キャラ”だったんだね。」
「「「外キャラ?」」」
「読んで字のごとく外向けのキャラ
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