真の悪、ケツプリ団
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「まさか、「考えてなかった〜」なんてことはないですよね?」
考えてなかったようにしか見えませんけど・・・
3人が固まっていると、貨車は止まって動かなくなってしまう。
「止まっちゃったでこざんすね!!」
「どうするっスか?兄貴」
「ふふふふふ、ふはははははは!!この俺が何も考えてないと思ったか!?」
リーダーさんはポーズを決めながらそう言う。一体どうするのかな?
「俺たちの腕っぷしがあれば、できないことなど何もない!!」
リーダーさんは握りこぶしを作ってみせる。やっぱり嫌な予感がします。
「ということは!!」
「頼りになるのは、自分の足腰――――」
グギッ
「あ!!」
ガンッ
「あっあ〜!!」
「「兄貴ー!!」」
「いた〜っい!!」
リーダーさんは金塊の入った木箱を持ち上げたら、あまりの重さに背骨が折れ、そのせいで落とした木箱が足に落ち、痛みのあまり悶絶しています。
「大丈夫ですか!?」
「大丈夫なわけねぇ・・・」
「だったら」
私は治癒魔法でリーダーさんの腰と足を治療します。
「嬢ちゃん?」
「私、治癒魔法が得意なんです。痛みが和らぐといいんですが・・・」
ナツさんにもシリルにも今日はうまく魔法かけれてないから少し心配です。
「兄貴、どうでやんすか?」
「おおっ、スーっと痛みが消えていくみてぇだ」
「この嬢ちゃんただ者じゃないっスね」
そう言われると、少し照れますね。
「ありがとよ嬢ちゃん。楽になった」
「よかった〜」
リーダーさんが元気になったので私たちはひと安心。
「けどよぉ、こんだけの力があるんなら、こっちの兄ちゃんと嬢ちゃんに魔法をかけてやればいいじゃねぇか」
リーダーさんはナツさんとシリルを見てそう言います。やっぱりシリルは女の子だと思われてるんですね。
「ダメなんです・・・酔い止めの魔法があるんですけど、かけすぎて、逆に効かなくなっちゃって・・・そっちの子は酔ってるのに気づかなくて長い時間放置しちゃってて・・・私、皆さんの役に立ちたいのに・・・」
自分の力不足が悲しくて、涙が溢れてきちゃいました・・・
「嬢ちゃん・・・苦労してんだなぁ・・・」
「そんなことないですよ。妖精の尻尾のみんなは、とてもいい人たちです」
私は涙を拭いながら答える。
「私、このギルドに入ってよかったと思ってます!!」
「「健気ぇー!!」」
二人の方が少し涙を浮かべながらそう叫びます。皆さんも私のことこんなに心配してくれるなんて・・・本当に悪い人なんでしょうか?
「でも、皆さんもそんなに悪い人には見えませんよ?」
私がそう言うと、リーダーさんの眉が
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