真の悪、ケツプリ団
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「はっ!!!」」」
3人は私に声をかけられると正気に戻ったようで立ち上がる。
「おっと!!真の悪としたことが取り乱してしまった!!気合いを入れ直せ!!腕立て23回!!」
なんでそんな半端な数字を!?もしかしてチームの何か記念の数字とか?
「俺らがやるでこざんすか!?」
「中途半端な回数っスね!!」
違った。子分の方々も中途半端だと思ってたんですね。
「ええい!!いいからやれぃ!!」
リーダーさんは四の五の言わさずに子分の方に腕立て伏せをやらせます。
みんながいないと不安ですけど、みんなはきっと大丈夫。私が金塊を守らなきゃ!!
「これから、どうするつもりですか?」
「知れたこと、この金塊を頂くだけよ。お嬢ちゃん一人で守れるかな?」
リーダーさんは私に顔を近づけてそういいました。だけど、私は一人じゃありません!!
「プルーもいます!!」
私がプルーを抱っこして見せると、リーダーさんは一瞬顔を緩ませたあと、首を振って正気に戻りました。
「お前らにはまだまだ人質としての使い道がある!!余計な手出しをしたら、こいつはどうなるかな?」
リーダーさんはナツさんの頭にお尻を押し付けます。このままじゃナツさんが・・・
「兄貴」
「腕立て終わったっス」
さっきリーダーさんから指示されて腕立て伏せをしていた二人も終わったらしく、息を乱してこちらにやってきました。
「休んでる場合じゃねぇ。子分B!!仕事にかかれ!!」
「ヘイ!!」
子分Bさんは黒タイツの中から爆弾を取り出しました。それを列車と貨車の連結部分に置いて火をつけます。
爆弾が爆発すると、連結部分が壊れ、次第に列車との距離が開き始めました。これには爆発音に気づいてやってきた車掌さんも驚きです。
「ダァーハッハッハッ!!金塊は俺たち、ケツプリ団がいただいたぁ!!」
「「さらばだぁ!!」」
「推進力よーいっ!!」
ケツプリ団の方は列車の方にお尻を向けます。まさかまたあれをやるんでしょうか?
「ガスケツトリプルエクスタシー!!文字通り!!撃てぇ!!」
リーダーさんの掛け声とともにガスケツトリプルエクスタシーが発射され、貨車はさっきまでの進行方向と真逆に動き始めます。すごいスピード!!
「見たかギルド!!見たか魔導士!!ケツプリ団に不可能はないのだ!!」
得意気にお尻をフリフリするケツプリ団の皆さん。でも、これってよくよく考えるとダメなんじゃないですかね?
「でも結局、これすぐ止まっちゃいますよね?そのたびにさっきのガスを噴射するんですか?それに、何も持ってないみたいですけど、これだけの荷物、どうやって運び出すんですか?」
私が質問すると、リーダーさんの顔が固まる。
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