真の悪、ケツプリ団
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ら、今までたまたまもっただけー」
「ナツくんにトロイア効かなくなっちゃったのか〜」
トロイア慣れだなんて・・・そんなことが起こるんだ・・・そうだ!!
「シリルと一緒にトロイアをかければもしかしたら!!」
「おおっ!!」
二人でトロイアかければもしかしたらナツさんの乗り物酔いもなんとかできるかもしれない!!と思ったら、
「あれ?そのシリルは?」
ハッピーが周りを見回しながらそういいます。そういえば、シリルさっきから何も話してないような・・・
「あ!!」
「どうしたの?セシリー」
「あれ・・・」
セシリーが何かに気づいてそこを指さす。そこには、顔を真っ青にして倒れているシリルがいました。
「シリル!?」
「ちょっ・・・大丈夫!?」
私とルーシィさんがシリルに駆け寄ると、シリルは遠のく意識の中一言。
「き・・・気持ち悪い・・・」
「「「「「へ?」」」」」
それだけ言うとシリルは目を閉じて具合が悪そうに眠ってしまう。
「まさか、シリルも乗り物酔い!?」
「ウソ!?」
「なんで!?」
「ウェンディ、ちょっとシリルにトロイアかけてみてよ」
ハッピーが私にそう言う。そうか!もしかしたら私のパワー不足なだけかもしれないし、シリルにトロイアはかけたことないからトロイア慣れがあるのかないのかはっきりできるかも!!
「うん!!トロイア」
私がトロイアをかけると、眠っているシリルの顔色が通常に戻っていく。
「どうやらナツは本当にトロイア慣れしちゃったみたいね」
「おまけにシリルも四時間も放置してたってことになるから、すぐに目覚めるのは無理そうだね〜」
「はぁー・・・しょうがないねナツ。あと二時間、根性で耐えるしかないよ」
「ごめんなさい・・・」
「お前らぁ・・・他人事だと思ってうぇ!!」
ナツさんは気持ち悪くて吐きそうになってしまいました。大丈夫でしょうか。
「ナツ、ちょっと外で空気でも吸ってきたら?」
「そ・・・そうするわ・・・」
ナツさんはルーシィさんの勧めを受け、フラフラと貨物車から出ていきます。
でも、私のせいでナツさんが・・・
「はぅ・・・」
「ちょっとウェンディ!!大丈夫?」
私はがっかりして膝をついてしまいました。私の力不足で・・・
「ウェンディ、あまり気にしちゃダメだよ」
「うん!ウェンディが悪いわけじゃないよ〜」
ハッピーとセシリーが慰めてくれるけど、私はそれに答えられないぐらい落ち込んでいます。
「ダメね、これは。こうなると長いわよ、この子」
シャルルが私を見ながら少しあきれ気味にそう言う。
「ナツも酔うの分かってたんだから、この依頼降りてもよかったのにね」
「そうよね
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