空の散歩
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きれ―――ぃ」
まん丸になるくらい目を見開いて星空を見つめてると、きゅうに視界がぼやけた。
あぁ、また泣いちゃってる。泣き虫は直しなさいって言われてるけど、
こんな綺麗な景色見ちゃったら無理です‥‥‥当分泣き虫は卒業できそうにありません。
「‥‥泣いているのかい?」
シャツにしみた涙に気がついた飛白がきいてくる。
「涙が止まんないくらい感動してるの…」
こぼれる涙にかまわず私は飛白に笑いかける。
「帰ったら、また裏子ちゃんが怒りそうだね」
「絶っ対、大丈夫!」
苦笑する飛白に、笑ってそう宣言した。
だってこんなにうれしいから、顔だって泣いててもうれしそうなはずなんだもん!
それから少しだけの時間、ゆっくり空を案内してもらう。
まるで宝石箱をひっくり返したみたいな、キラキラしたすてきな時間。
時間ぴったりに帰ってきた わたしを出迎えてくれる心配症な 裏子とんごーには、
うれしそうな泣き顔をお土産にしよう。
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