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俺と乞食とその他諸々の日常
九話:選考会と日常
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ちを見ている。
 これは張り切らねば。

「くっ! 辱しめは受けない。殺せ!」
「男が囚われの騎士でかっ!」
「いいツッコミだ。お前とは長い付き合いになりそうだ」

 久しぶりに純粋なツッコミ役と出会えて俺は嬉しい。
 今後とも安心してボケに走らせてもらおう。
 そんなことを考えているとヴィクターとハリーが何事もなかったようにバインドを壊して立ち去っていく。
 ジークもなんかいつもの人見知りはどこにいったと言いたくなるようなピースをアインハルトちゃんにしている。
 さて、なんとなくいい感じに終わりそうなんだが……。

「なあ、『えいえいおー!』のエルス」
「そんな二つ名を付けた覚えはありません! まあ、それはともかくどうしたんです?」
「そろそろ俺のバインド解いてくれないか?」
「あ」

 悲しいけど俺、一般ピーポーなのよね。

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