マブラヴ
1027話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
日本から崇継、恭子、夕呼、霞、真壁、如月の4人を招いた日から10日程。
その間は特にこれと言って大きいイベントもないままに過ぎ去った。
いやまぁ、そうそう簡単に大きいイベント……例えばBETAの大氾濫のようなのや、恭順派のようなテロリスト達が大規模な行動を起こしても困るんだけどな。
ともあれ、何もしないままでは危険だという事で、それぞれが色々と行動してはいる。
例えば、今は前にも増してBETAの間引きが活発に行われていた。
元々BETAの中でも最も強靱な装甲を持つ突撃級ですら、正面から貫通する威力を持つリニアガン・タンクだ。同時にAL弾頭を始めとして各種ミサイルを放つガン・ルゥや、近接戦闘になった時に護衛を担当する戦術機といった風に、全く異なる世界の機種3種類が上手く組み合わさる事によって、効率的にBETAの間引きが行われている。
BETAの数を減らし、尚且つそのBETAの死骸は俺達シャドウミラーとの取引に使われるのだ。そういう特典があるからこそ、あまりBETAに対して本来であれば積極的ではない後方の国――オーストラリア含む――も、積極的にBETAの間引きに協力し、活躍している訳だ。
おかげで、あれから数万匹規模のBETAの行動は起きていない。……ただし、当然間引きを行えるのは人類の勢力圏と接しているハイヴだけだ。BETAの勢力圏の奥にあるハイヴの間引きを行うのはまず無理なので、どうしてもBETAの勢力圏のハイヴでBETAが増えるのを防ぐ事は出来ないんだよな。
それを防ぐ為には、ハイヴの攻略を進めて人類の勢力圏を広げ、BETAの勢力圏を狭めていく必要がある。あるんだが……生憎と、未だに占領したハイヴの基地化が終わっていないところが大半であり、次のハイヴ攻略作戦は目処が立っていない。
考えるまでもなく、プロミネンス計画で使っているオーストラリアのカリンダ基地にしても、国連軍の多くのリソースを割き、人数を大量に投入しても基地の改修にかなり長期間掛かったのだ。
一から基地を作るのではなく、元々基地のある場所を改修するという形ですらもそうだったのだから、ハイヴという空間はあっても一切基地化はされていない場所に一から基地を作るのにどれ程の時間と労力が必要なのかは、考えるまでもないだろう。
そして、BETAに関してではなくテロリスト共に関しても捜査は難航している。
アンバール基地から多くの兵器や武器を盗んでいったテロリスト共だが、その足取りは殆ど掴めていない。
ただ、BETAの誘因にF-15Eを使っていた事からアメリカに手を貸している者がいるのは間違いないという事で、アメリカ政府が急いで捜査に乗り出したのだが……どこぞの軍人の死体が見つかった事で終わりを告げる。
正直、本物の黒幕が行ったトカゲの尻尾切りにしか思
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ