マブラヴ
1027話
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的にはどのくらいだ?」
「その辺はナタルとも話したんだが、今、ナタルはオーブ軍のアークエンジェルで艦長をやっているだろ? その後釜が出来たらオーブ軍を引退して、シャドウミラーに来たいって考えているらしい」
「……責任感の強いナタルらしいと言えばらしいな」
それこそ、オーブ軍の最精鋭部隊の艦長を務めていた人物がシャドウミラーに入るというのは、オーブ軍としては色々と思うところもあるだろう。
それは、オーブとシャドウミラーの関係が良好であったとしてもだ。
だが、オーブとシャドウミラーの立場を考えれば、こちらとしても多少の無理を押し通す事が出来るのは事実。
勿論そんな無理を押し通す以上、オーブに対して何らかの譲歩や見返りの類はしなければいけないだろう。
俺達シャドウミラーは、確かに異世界間貿易をしている世界に対しては上の立場ではあるが、それでも別に他の世界が俺達の属国……いや、属世界とでも表現すべきか? ともあれ、そういう状態ではないのだから。
だが、この件にはこっちも大きな利があるのは事実だ。
ぶっちゃけ、ナタルは純粋な軍人という意味ではマリューよりも上だ。これは元々技術者だったマリューと、代々軍人一家だったナタルの家系を思えば当然と言える。
そして、現在シャドウミラーではシロガネとニヴルヘイムという2つの艦長職や司令職が必要なものがあるのを考えれば、渡りに船と言ってもいい。
それにムウが時の指輪の受信機を身に付けなかったのは、ナタルという存在がオーブにいるからこそだ。そのナタルがシャドウミラーに来るとなれば、将来的に有能なパイロットを1人失うというのも避ける事が出来る。
ただし……
「こっちとしても、かなりオーブに譲歩する必要がある。その事を理解した上での要望と考えてもいいんだな?」
「ああ、勿論だ。それに、ナタルは有能だ。決してお前さんに損はさせないさ」
そんな惚気を聞きながらも、俺はナタルの引き抜きに前向きな態度で肯定するのだった。
……まぁ、オーブとの交渉に関しては政治班に任せる事になるけどな。
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