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もしも、コナンの正体が新一だとばれてしまったら・・・
やりにくい…。(推理ショー編)
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仕方ない、そんな表情で腕時計型麻酔銃を小五郎に構えるが、その標準機を蘭が覗き込んだ。
「うわ!」
思わずのけぞるコナン。蘭は呆れた表情で言った。
「ねぇ。今さらいる……?」
(あはは。)
その言葉に思わず、苦笑いを浮かべるコナンは、そっと腕時計型麻酔銃をしまった。
「ねぇねぇ。蘭姉ちゃん。」
急に子供のような眼差しを自分に向けられて、蘭は身構えた。中身が新一だと思うと、なかなか腑に落ちない。
「な、なによ。」
「画面には、JUNってあるのに、なんでキーボードの『け』『む』『ろ』に血がついてるんだろぉ?」
コナンは、床に転がったキーボードを指さし、不思議そうに言った。
「バーカ。そんなの、被害者がJUNを人差し指で押す時についたんだよ! 見てみろ、被害者の手で血がついてるのは、右手小指だけだろーがよ!?」
「ふーん。」
そう言ってコナンはつまらなそうに、小五郎を睨んだ。小五郎が自分から真相に気付くことを期待したが、それは無理のようだ。
コナンはため息をついた。
「じゃぁ、なんで左端の『英大文字』のキーにも血がついてるんだろうね?」
「へ?」
その言葉に一瞬、意味が分からないと言ったような表情の小五郎にコナンは続けた。
「ふつう、右手の小指で押しにくい左端のキーなんて押さないよ。」
「た、確かに!」
目暮警部も驚いた表情でキーボードに視線を移した。
小学生の言葉に耳を傾ける警察に不安を感じる容疑者、三人。それでも、少年の核心をつくような言葉の数々に驚きを隠せない。
「つまり、それは被害者によって故意に押されてものではない。ということは、倒れるときに小指をひっかけ、キーが押されたと考えるのが自然だよね。だったら黒川さんは、打ったんだよ、犯人の名前を。……カナ文字のつもりでね。」
「なに!?」
「だとすると、これは……。ま・な・み――。『真那美』!」
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