暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第1話 
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聞こえなかった。





「疲れた………………」

「何で新学期そうそう…………」

「自分たちが悪いんでしょ………………」

呆れた様子で言うすずかに何も言えなくなる俺とバニングス。

そんな時……………

「「アリサちゃん、すずかちゃん」」

「アリサ、すずか」

魔導師三人娘がやって来た。

「なのは、フェイト、はやて」

嬉しそうな声を上げ、アリサは声のする方へ行った。

「零治君、後でね」

すずかはそう言ってバニングスの後に続く。

俺としては後もほっといて欲しいんだけど………

っていうかこれってお友達イベントじゃね!?

関わりたくないのに…………

なんとか逃げるか。


その場から立ち去る俺だった。




皆が講堂に入っていく中、俺は屋上で黄昏ていた。

あのあとすぐに席をたち、屋上に行った。

今は始業式が始まっているだろう。

それにしてもどうするか…………
はっきり言ってかなりやばい状況である。

フリーの魔導師として活動しているが、非公式のため管理局に目を付けられていることは明らかだ。

まぁ、全身装甲に覆われているし、バイザーも付けているからブラックサレナでいる間はバレないだろう。

けれど、管理局員にはなるべく関わりたくない。

星たちのこともあるし……………

そんなことを考えていると生徒たちの声が聞こえてきた。

「さて、そろそろ教室に戻るか」

新学期そうそう、説教なんてめんどくさいし。



俺が教室に入るとみんな注目するが、直ぐに自分のしていることに戻る。

まぁ俺のことなんてどうでもいいから当然だろう。

席について机に突っ付す。

「あんたどこ行ってたのよ」

「……………いつものとこ」

「またか………あんたそのままだとろくな人間にならないわよ」

「余計なお世話だ。寝るから黙ってろ」

「っ、何よその態度!!せっかく人が忠告してあげたのに。分かったわよ、好きにしたらいいじゃない!!」

そう言って離れていくバニングス。

余計なお世話だっての。けれどこれでやっと寝れる……………

「ほほう、新学期そうそう堂々と寝るなんていい度胸じゃないか」

聞き覚えのある声に思わず顔を上げる。


そこには仕事のクライアント、シャイデ・ミナードがいた。





「皆さん初めまして。このクラスの担任のシャイデ・ミナードです。担任を持つのは初めてですけどよろしくね」

男子から喝采が上がる。

それはそうだろう。

見た目は金髪のスレンダー美人だもん。年齢も確か25だったはず。思春期の男共には最高だろう。


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