魔法舞踏会
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度に違和感を覚えているのは俺だけか?
「やーっと面白くなってきたぞ!!」
ナツさんは後ろからダンスの足場を使ってベルベノに接近する。
「俺が相手だ!!火竜の鉄拳!!」
「火竜の鉄拳!!」
「何!?」
二人は炎を腕に纏い、互いに拳をぶつけ合う。二人の力は均衡していたのか、その場に爆発が起こる。
「火竜の咆哮!!」
「火竜の咆哮!!」
またしてもベルベノはナツさんの魔法を使い攻撃する。あいつ、いつの間にナツさんの魔法を?
「ひひっ。ダンスしてる間に、お前の魔法もドレインさせてもらったのよ」
ベルベノは笑みを浮かべながらそう言う。
「ならば私が相手だ。シリル!!アチェート殿を頼む!!」
「了解しました!!」
俺はエルザさんの指示通り、アチェートさんを守るために前に立つ。
「換装、煉獄の鎧!!」
エルザさんはさっそく換装してベルベノに向き合う。
「換装、煉獄の鎧!!」
ベルベノも同様に換装する。エルザさんの魔法も覚えていたのか!!
ベルベノはエルザさんの攻撃を払い、元の姿に戻る。
「無駄だ。ここにいる妖精の尻尾のメンバー全員の魔法も、すでにコピー済みよ」
ベルベノは余裕綽々の様子で葉巻を口にくわえる。あれ?待てよ?
「上等だぁ!!物真似野郎がどこまでやれるか、とことん勝負してやる!!」
「ナツさん待ってください」
俺は今にも襲いかかりそうなナツさんを止める。あいつは確か、触れた相手の魔法を一時的に覚えられるんだよなぁ?
「グレイさん、エルフマンさん、アチェートさんを頼みます」
「なんか策でもあるのか?」
「はい」
「漢だ!!ここは任せろ!!」
俺は二人にアチェートさんを任せてベルベノに歩み寄る。
「無駄だって言ったろ?俺はお前らの魔法は全てドレインしたからよ」
「俺のはドレインできてないだろ?」
「何?」
だって俺はここに遅れてきたせいでアチェートさんしか触ってないんだもん。他に触られた感触もなかったし、ここは俺がやるべきだな!!
「行くぜ!!水竜の咆哮!!」
「天竜の咆哮!!」
俺とベルベノの魔法がぶつかり合うが、俺の水がベルベノの風を押し返す。
「ぐわぁぁぁっ!!」
ベルベノは俺の攻撃を受けて倒れる。
「あのドレスを着たウェンディと俺より先に踊りやがって!!」
「「「「「「「「そんなことかよ!!」」」」」」」」
ギルドの皆さんもアチェートさんとバルサミコ伯爵もベルベノも思わず突っ込む。だってなんか悔しかったんだもん!!
「そんなじゃ!!トドメ――――」
「ま、待て!!俺はお前らと戦いに来た訳じゃねぇんだよ」
ベルベノは慌てたように俺を止
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