魔法舞踏会
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「そうね!!一緒に踊るべきよ!!」
「ちょっと残念だけど、アチェートさんと踊ってあげて!!」
ナツさん、ルーシィさん、ウェンディがそう言う。ウェンディがそう言うなら・・・
「喜んで」
「ありがとうございます」
俺はアチェートさんの手を取り、さっきアチェートさんとバルサミコ伯爵が降りた階段を二人で上り、ステージの上でソシアルダンスを始める。
「お上手ですね」
「ありがとうございます」
俺はアチェートさんに褒めてもらい、笑顔で答える。少し身長差がありすぎる気もするけど、まぁこれはこれで・・・って!?
「ウェンディが!!」
「どうしました?」
ウェンディが仮面を被った男の子と一緒に踊っている!?あいつ・・・俺のウェンディに手を出すなんて・・・許すまじ!!(原因はシリルがアチェートと踊っていることだと本人は気づいていません)
ゴーン!ゴーン!
俺がそんなことを思いながらダンスしていると、突然鐘の音が鳴り響く。
「?何か始まるんですか?」
俺はアチェートさんに質問する。
「指輪の披露です。あの巨大な柱時計は、7年に一度だけ扉を開き、指輪を披露する仕掛けなのです」
アチェートさんと説明通り、柱時計の扉が開き、赤い宝石を付けた指輪が現れる。
「そしてその中の指輪を手にした男が娘にプロポーズ出切るというのが、バルサミコ家の伝統なのだ!!」
そんな仕掛けになっているのか。バルサミコ家って色々と特殊なんだなぁ。
「さぁ!!娘にプロポーズしたい者は、あの指輪を手にするのだ!!」
バルサミコ伯爵の言葉と同時にたくさんの男性が宝石に向かって走り出す。なぜかその中にエルフマンさんがいるけど、あなた仕事のこと忘れてませんか!?
『ウェンディ!!そこにいるガキがベルベノだ!!』
『え!?』
ウォーレンさんからの念話が入る。ウェンディと踊ってたのがベルベノだと!?
少年はウェンディから逃げるように後方にジャンプする。
「変身、解除!!」
少年がそう言うと、その姿は一転してアフロヘアの男へと変身する。
「はっはっはっ!!」
「うわっ!!」
ウェンディは自分が踊っていたのがベルベノだとわかると、ショックを受けたようで涙目になっている。
「天竜の咆哮!!」
ベルベノはさっそくマジカルドレインを使って覚えたウェンディの魔法を使用する。なんか汚いぞ!!絵面的に!!
ベルベノの咆哮により会場は風に包まれ、その風によって指輪がベルベノに奪われる。
「へへへっ。バルサミコ家の指輪は、確かにこのベルベノ様がもらったぜ!!」
「ベルベノ・・・」
「己!!指輪を返せ!!」
バルサミコ伯爵は怒りを露にする。だけど、アチェートさんの態
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