魔法舞踏会
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エルザさんは宮殿の外で待機しているウォーレンさんに念話で質問しています。
『怪しい奴がいたら、すぐに教えるよ』
『それまでは、なるべく自然に振る舞っていて』
『ウェンディたちもベルベノみたいなの見つけたら注意してね〜』
ウォーレンさんと一緒にいるシャルルたちからそう言われたので、私たちは今は魔法舞踏会に参加することにしました。
「ナツたちは?」
「あ!いました!!」
私は辺りをキョロキョロと見回しているナツさん、グレイさん、エルフマンさんを発見しました。だけど、シリルの姿が見当たらないような・・・どうしたのかな?
「おや?シリルがいないようだな」
「本当だ。どうしたんだろ?」
「私、少し聞いてきます!!」
私はエルザさんたちから離れてナツさんたちの方へと早歩きで向かいます。
「ナツさん!」
「おおっ、ウェンディ。どうした?」
「あの・・・シリルはどうしたんですか?」
私はナツさんたちに質問します。すると、なぜかエルフマンさんは少し笑いながら答えました。
「シリルなら、さっき更衣室で女だと間違われてドレスを渡されてな」
「あれにはさすがに笑っちまったぜ」
グレイさんもそう言うと口元を押さえている。確かにシリルは女の子っぽいし、間違われないか心配だったけど・・・案の定だったんだ・・・
「でも、その分楽しみができたけどな」
「確かにな」
「漢だ!!」
ナツさんたちは突然楽しそうに会話を始める。何が楽しみなのかな?
「あの、何が「お!来たみたいだぜ」
私が質問しようとしたら、グレイさんが私の後ろを指さしてそう言う。私も後ろを振り返ると、そこにはびっくりするくらいの美少年がいた。
他の男の人に比べたら足りない背丈と細い体。だけど、黒いシャツと青いジャケットが男らしさを引き出している。
下は少し緩っとしたアイボリーのスーツに黒い革靴を履いている。
さらにメイクによって目をいつもと違い少しつり上げているように見せ、幼い顔立ちをうまくカバーしている。
そして、水色の前髪をあげ、額には赤色のヘアバンドを巻いていた。そう、つまりその美少年は・・・
「シリル!?」
「お待たせしました〜」
シリルは私たちに笑顔でそう言う。えっ!?一体なんでこんなにかっこよくなっちゃったの!?
「実はシリルに間違ってドレスを渡した人がすごい気にしちゃってな」
「お詫びに、シリルを男らしくコーディネートするって言い出して」
「途中の段階でかなり漢だったからな。これぐらいはなると思ってたぜ」
グレイさんたちが私に説明してくれる。すごいかっこいいなぁ・・・
「ウェンディ、すごくドレス似合ってるね」
「あ・・・ありがとう/////シリルも、すごくかっこ
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