魔法舞踏会
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンさんがまた変なことを念話してきたのでルーシィさんたちが注意する。
「俺は妖精の尻尾のナツだ」
「我々は、貴公の父君の依頼を受けて来たのだが・・・」
ナツさんとエルザさんはアチェートさんにそう伝える。エルザさんは踊りたいだけだから依頼は関係ないけどね。
「あ、それならご案内します。こちらへどうぞ」
俺たちはアチェートさんに案内され、宮殿の中へと入っていった。
「私が依頼主の、バルサミコ伯爵だ!」
バルサミコ伯爵はアチェートさんの膝に座り、手をあげて俺たちに挨拶する。
「ふはははは!!名前も酸っぺぇけど」
「顔も酸っぱいね」
「あんたたちちょっと黙ってて!!」
ナツさんとハッピーはバルサミコ伯爵の顔を見て失礼なことを言うのでルーシィさんが怒る。確かになんか梅干し食べた後みたいな顔してますね・・・口には出さないけど。
「早速仕事の内容だが、依頼書に書かれていたものよりちと複雑でな」
「聞かせてもらおう」
依頼書に書かれていたものより複雑?どういうことだろう?
「ここにいる、超美人の私の娘のことなのだが」
「シタカミーさんだっけ?」
「アチェートだ!!」
ナツさん・・・舌噛みそうってウォーレンさんが言ったので名前間違って覚えちゃったのか。なんだよシタカミー(笑)さんって。
「すまない。話を進めてくれ」
エルザさんは申し訳なさそうにそう言う。ナツさんはエルザさんに殴り飛ばされて壁にめり込んでいた。
「今晩行われるこの魔法舞踏会は、実は娘の婿を決める舞踏会なのだ」
「ええ!?お婿さんを!?」
ルーシィさんはバルサミコ伯爵の言葉に驚いている。こんな舞踏会で結婚相手が決まるなんて、どんな貴族だよ。
「その際、7年に一度だけ披露される指輪がある。それこそがバルサミコ家に代々伝わる大切な指輪だ!!」
「じゃあもしかして、ベルベノはその指輪を狙って?」
「うむ。実は7年前もベルベノは指輪を狙い失敗しておる。おかげで婿選びも台無しになった」
バルサミコ伯爵はため息をつきながらそう言う。待てよ?7年前も婿選びしてたって・・・アチェートさん今いくつよ?
「しかし、ベルベノはこの風で、いくら変装して舞踏会に紛れても、すぐにバレるのでは?」
エルザさんの言う通り、依頼書のベルベノは泥棒髭にアフロヘアという姿をしている。いくら頑張ってもこれは簡単に見つかるんじゃ・・・
「奴は変身魔法とマジカルドレインを使うのだ」
「マジカルドレイン?なんだそりゃ」
伯爵の言葉にエルフマンさんがそう言う。
「触れた魔導士の魔法を短時間だけ複
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ