魔法舞踏会
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「やったー!!」
ミラさんはスカートの裾をつまみ上げ、お嬢様みたいな口調で言う。マカオさんはそれを聞いてガッツポーズしている。
「てめぇ!!どさくさに紛れて汚ねぇぞ!!」
「うっせぇどけ!!」
「お前がどけ!!」
あとから遅れて現れたワカバさんとミラさんを取り合うマカオさん。
「父ちゃん・・・」
それを見たロメオはあきれていた。
「おい」
「な・・・何?」
「言っておくが、俺は踊らねぇぞ!!」
「誰も踊ってなんて言ってないでしょ!!」
ガジルさんとレビィさんはなぜかそんな話をしている。そのレビィさんに、ジェットさんとドロイさんが近づく。
「「レビィ!!俺と踊ろうぜ!!」」
「なんだよ俺が先だぞ!!」
「俺が先だよ!!」
ジェットさんとドロイさんはどちらが先に踊るかで揉めている。その隙にレビィさんはというと・・・
「しょうがねぇな、そこまで言うなら・・・」
「だから、何にも言ってないって」
「「なんだよそれー!!」」
さっき断ったはずのガジルさんと踊っていた。なんかあの二人もいい雰囲気ですよね。
「ダンスなら任せろである」
「ビジター、あんたのダンスは違う」
「はっきり言って邪魔だ」
「ガーン!!」
ビジターさんはリサーナさんとエルザさんにそういわれ落ち込んでいた。二人のダンスもソシアルダンスとは違うと思うのですが・・・
気がつくと、ギルドメンバー全員がその場に集まりダンスを踊っている。なんかすごい盛り上がってるけど、魔法舞踏会にもしかして全員でいくつもりなのか?なんか色々と不安なのは俺だけ?
バルサミコ宮殿にて・・・
「「着いたー!!」」
「この宮殿で魔法舞踏会が開かれるのね」
俺たちは今、今回の仕事の依頼人、バルサミコ伯爵の住む宮殿の前まで来ている。
「案外遠かったな」
「ダンスのためだ。仕方あるまい」
「って、ダンスしたいってだけでついて来ないでよ」
エルザさんは仕事の手伝いと言うよりもただ踊りたくて来たようだ。エルザさんって意外にこういうことにも興味あるんですね。
俺たちが入り口の前で話していると、その扉を誰かが開ける。
「どちら様ですか?」
『うわっ!!すっげぇ美人!!』
「って、そんなことわざわざ念話しなくていい!!」
ドアを開けた女の人を見てウォーレンさんが念話をしてきたので、ルーシィさんがそう言い、俺とウェンディは苦笑いする。
「あんたは?」
「私はこの宮殿の主バルサミコの娘で、アチェートと言います」
『舌噛みそうな名前』
「「「「「ウォーレン!!」」」」」
ウォーレ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ