オリヴァス・アクト
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いくぜぇ! 遥かなる蹂躙制覇ォォオオオ!!」
『ヴヴォオオオオオオオオオオオオ!!!』
こちらへ突っ込んでくる集団に真正面から突進。雷をも纏う巨大な戦車は、文字通りローブの集団を蹂躙していく。
吹っ飛ばし、踏み潰し、焼いて、引き殺す。
「フハハハハハハハハハ!!」
武器を構えようがこの神威の車輪の前には無力! 槍だろうが剣だろうが関係ないとばかりに破壊し、突き進む。
雷や戦車の餌食になったものは片っ端から燃えているが、まぁいい。俺には関係ない!
「ALaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLaLa!!!」
集団を抜けた頃には生き残った奴は半数にまで減っていた。
だが、俺が目指すのはその先、カラカラ野郎!
「チッ、面倒な! やれ!」
突き進む戦車の前の地面が裂け、夥しい緑槍が打ち出される。
「無駄無駄ぁ!!」
だがそれも発せられた雷が焼き払う。
男は舌打ちと共にその場を離脱。間一髪といったところで戦車の突撃を避けた。やはり、一対一での使用は当てにくい。
男が避けた際に後ろを見れば、残った集団に【ヘルメス・ファミリア】の面々が応戦。そこから抜け出して、ローガとアンドロメダがこちらへと向かってきていた。どうやら、俺が突破した道を追走してきたようだった。
「こいつは任せるぞ!」
「はっ! わかってらぁ!!」
「任せてくださいっ!!」
戦車を旋回させ、男を二人に任せた俺は後方の交戦に合流すべく戦車を進ませた。
どうやら、【ヘルメス・ファミリア】の方が押しているようで、先程ルルネと呼ばれた少女が一人のローブを組伏せていた。
手に持った薬品か何かを使用しようとしているようだ。
こりゃ、俺要らんかもな。
戦車を進ませながら、そう考えたときだった。
「この命、イリスのもとにぃーーー!!」
何かに気づいたのかルルネという少女が後ろにとんだ。その直後、ローブの奴が爆砕した。
わけがわからない。
「自爆だと!?」
まさか、こいつら全員……!?
「ーー愚かなるこの身に祝福をぉ!!」
嫌な予感というのはよく当たるのか、周囲でも次々とローブの者達が自爆を行う。
どうやら、戦闘不能となった奴等が最後の手段として自爆しているようだった。
「こいつら、死兵か!?」
誰かが叫び声をあげる。
死兵。使命のために全てをなげうった者達。
最も性質の悪い、死を覚悟した一団。
「くそったれめ! 焼けぇ!!」
『ヴオオオオオ!!』
雷を放ち、【ヘルメス・ファミリア】の連中が犠牲になる前に焼いて自爆さ
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