72新学期と転校生
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◇いのり
新学期――九月。九月の頭はまだまだ暑さの残る時期。まだ夏服の高校も多いのかな?無論、例外なくここ駒王学園でも夏服。ディオドラの屑野郎がアーシアに求婚してすでに一週間が過ぎた。未だに山のようにプレゼントが贈られてくる。家に届くのはヤマトが全てチリにしてグレモリーに届くのは私とヤマトがリアスさんに頼んで消し炭している。
ヤマトに聞いた悪魔のトップの話だとヤマト眷属の対戦相手はほぼディオドラ・アスタロト≠ノ決まっているらしい………それを聞いたときヤマトが独り言で『ゲーム時に事故で死ぬことがあるだったな』とかすごく悪い顔で言っていたから少し怖かった。
「ねぇ、いのりさん。今日転校生が来るって男子の間で話題になってるけどシュウとヴァーリのことだよね?」
教室の自分の席で空を見ていると祭から声を掛けられる。
「…うん。そうだとおもうよ?」
シュウと同じ学校………何年ぶりだろ?
「桜満集です。よろしくお願いします」
「ヴァーリ・ルシファーです。よろしくね」
「初めまして、紫藤イリナです!皆、宜しくね!」
『はぁ?』
私、真名、アーシア、祭、綾瀬の五人は今の出来事に驚いていた、シュウとヴァーリは知っていたけどイリナがくることは誰も知らなかった………今苦笑いしているこのクラスの元教会でイリナの元相棒のゼノヴィアを除いて。
「ゼノヴィア……なんで黙っていたの?」
「済まないいのり、イリナから転校して来る事を口止めされてね、本人曰くサプライズらしい」
「えへへ、びっくりしたいのりさん?」
天使陣営にいるイリナが此処に唐突に転校して来たとは驚くよ?…堕天使陣営の長であるアザゼルが行くなら天使陣営からも、という事?そう言えば向こうのイリナは今のイリナと同じで天使の力を感じたけど昔は感じなかった何で?
「イリナ……さっきから気になったけど、イリナから天使のそれの様な気配がする。だがイリナは元々人間だった筈…もしかして、私達が悪魔に転生した様に、天使陣営にも人間を天使に転生させる様なシステムがあるの?」
「流石いのりさん。ミカエル様の話だと、セラフの方々が、悪魔や堕天使が用いていた技術を転用して、他の生命を天使に転生させるシステムを作ったそうよ。それが『御使い』、トランプのAからQ
を模した12人の転生天使の配下を、ミカエル様を始めとした10名のセラフの方々は持つ事にしたそうなの」
「悪魔がチェスなら、天使はトランプか。天使様も面白い事を考えるね。それでイリナの札は何だ?」
「良く聞いてくれたわねゼノヴィア!私はA、ずばり、ミカエル様の配下のエースという光栄な配置を頂いたのよ!これ程までのご期待、応えない訳には行かないわね!」
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