マブラヴ
1026話
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来た奴等は寧ろ誰が襲ってきたかの情報源にしかならないだろう。
それに、当然この家の周囲は量産型Wが人知れず警護をしているし、何かあればすぐにメギロートやイルメヤが駆け付けるようになっている。
本当にシャドウミラーにとっての重要区域……例えば魔法球を設置してある魔法区画や、量産型Wを作り出す為の培養ポッドがある部屋、キブツのある区画、機体を収容している格納庫、更にはシロガネやニヴルヘイムの収容区画といった場所に関しては見せていないしな。
そんな俺の態度から、大体の話は理解出来たのだろう。崇継は小さく肩を竦めただけで何を言うでもなく、真壁を引き連れて去って行く。
「ふふっ、ホワイトスターというのは非常に興味深い場所よね。色々と興味が出てきたわ」
次にそう声を掛けてきたのは、夕呼だ。手に持っているのは王道的にマグロとイカの入っている手巻き寿司。
そんな夕呼に、口の中に入っていたものを飲み込んでから話し掛ける。
「そうか? ならいつでもシャドウミラーに所属してもいいんだぞ。俺としては、お前のような有能な人物はいつでも大歓迎だ。……霞とかも一緒でもいいしな」
チラリと千鶴の作った手巻き寿司を食べては耳をピコピコと上下させている霞を見ながらそう言う。
あー……やっぱりな。基本的に子供好きな千鶴だ。霞みたいな小動物系の子供は好みなんだろう。
穏やかに笑っているその顔は、俺と一緒にいる時が女の顔だとすると、今は母親の顔か。……年齢は……
そう思った瞬間、グリンッと千鶴が何の予備動作もないままにこちらの方へと視線を向けてくる。
「何かしら、アクセル君。今妙な事を考えたりしなかった?」
「いや、特に何も。霞と仲が良いようで何よりだと思っただけだよ」
さすがにそれなりに長い期間千鶴と付き合っていれば、こういう時の対処法に関しても十分に理解出来る。
隣で夕呼がどこか呆れた表情を浮かべているが、今は気にする必要はない。
「そう?」
笑みを浮かべた千鶴のその問い掛けに、再び頷き……
「アクセルさん。これ、美味しいです」
千鶴の側で手巻き寿司を食べていた霞が、そう言って皿に幾つか入った手巻き寿司を俺の方へと持って来る。
ツナやハム、カイワレ大根、エビフライ、ハンバーグといった風に、子供が好きそうなものが幾つも巻かれていた。
「……これ、食べてみて下さい」
「そうか? わかった。なら1個貰おうか」
渡された手巻き寿司のうち、エビフライが入ったものを醤油につけて口へと運ぶ。
エビフライが入っているけど、ソースとかタルタルソースとかはついていないので、醤油をつける。まぁ、世の中にはエビフライに醤油を掛けて食べる人もいるんだから、特におかしい事ではないのだろう。
俺
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