マブラヴ
1026話
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ジされてたりするんだよな。アボガド巻きとかならまだ許せるんだが、マンゴーの寿司とかはさすがにちょっと……
以前俺が食った寿司屋とかなら大丈夫そうだったが、それでもホワイトスターの中でもシャドウミラーの代表でもある俺や技術班を纏めているレモン、実働班を纏めているコーネリア、歌姫として銀河規模で人気のシェリルといった面子のいる、最重要機密のこの家に連れてくる手続きは複雑で時間が掛かりすぎる。
その結果、そこまで手間や時間を掛けるのもどうかって事で、こうして皆が楽しめる手巻き寿司パーティになった訳だ。
これだと、料理の準備とかもかなり簡単だしな。
海苔を切って、酢飯を作って、各種の具を用意すれば完了。
……まぁ、人数が人数だから用意する海苔、酢飯、具材は莫大な量になったけど。
その辺に関しては大量の人数を繰り出す事で何とかなった。
普段はマリューや千鶴が料理をしているんだが、海苔や具材を切ったり、皿に乗せたりするのは俺達でも出来るし。
酢飯を作るのは技量がいるので、マリューや千鶴に任せたんだが……何よりも驚いたのは、恭子も酢飯を作るのが上手いって事だ。
如月から聞いた話によると、五摂家の女として家事に関してはしっかりと仕込まれているらしい。
逆に夕呼は完全にそっち方面は駄目で、霞と一緒に海苔を切っては皿に乗せていた。
崇継や真壁の方も、具材を切ったり皿に乗せたりしてはパーティ会場となる居間へと運ぶ係だ。
こういう風に出来るのも、今回のパーティに関してはシャドウミラーのメンバー全員を招待するとかじゃなくて、パーティ参加者はあくまでもこの家に住んでいる俺やレモン達だけだからだろう。
ホームパーティだからこそ、招待客でもある崇継や恭子達を使ったり出来たんだが。
改めてテーブルの上に並んでいる各種手巻き寿司の具材を見ながら、俺は冷えたウーロン茶の入ったコップを持って口を開く。
「さて、取りあえず今回の日本から招待した面々とは上手い具合に楽しむ事が出来た。また機会があれば、こうしてホワイトスターで楽しみたいと思う。では、シャドウミラーと日本の友好と発展を祈って……乾杯!」
『乾杯!』
俺の言葉に合わせるように全員がそう告げ、手巻き寿司パーティが始まる。
皆が近くにある海苔へと手を伸ばし、酢飯を取って具材を巻いて醤油へと付けて口へと運ぶのだが、レモン達のように生魚をあまり食べないグループは茹でたイカやウィンナー、中にはローストビーフやハムとかを巻いて食べていく。
「あら、結構美味しいわね。和食はうちでもそれなりに食べるけど……」
「簡単なようでいて、奥が深かったりするんですよ」
レモンと千鶴の会話を聞きながら、俺も取りあえずとばかりにネギトロとカイワレ大根、青ジソを巻いて食べる。
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