巻ノ五 三好清海入道その三
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った。
「わしの力をここまで凌いだのは貴殿がはじめてじゃ」
「いや、それがしもここまでの剛力の持ち主は」
幸村も言う。
「はじめてでござる、だから是非」
「わしをか」
「はい、家臣に迎えたいと思いまする」
是非にと言うのだった。
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