2部分:第二章
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いた。
「困ったことじゃ」
「まあそれは仕方ない」
兵の一人が彼に告げた。
「とりあえずはそれで普通に見えることだし」
「公方様のところに行こうぞ」
「案内してくれるか」
「これで普通の者ならばそうはしていない」
「その通りじゃ」
兵達は苦笑いを浮かべて彼に告げた。
「今頃わし等が討ち取って手柄にしておる」
「もう首が取れぬから連れて行ってやるのじゃ」
「何じゃ、そうなのか」
二人のあまりにもシビアな言葉にいささか辟易したような感触を受けた。それで自分の顔を微妙に歪めさせたのであった。
「せちがらいのう」
「何を言う、戦じゃぞ」
「御主もそうしていたであろう」
「確かにな」
言われてみればその通りである。自分で頷く。
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