空白の7年
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・
俺はそれを後ろから覗き込む。そこに描かれているウェンディは今よりもずっと大人びている表情をしている。しかし、ウェンディはある一点を見て震えていた。それは、
「お胸が・・・」
「ん?なんか言った?」
リーダスさんの描いた7年後のウェンディは、背も伸び大人びているのに、なぜか胸だけ小さいままだった。
「落ち着いてウェンディ!!」
「ウィ。シリルの7年後も想像して描いてみたんだ」
リーダスさんはそういって一枚の紙を俺に手渡す。 俺の7年後だと・・・エドシリルみたいな感じかな?ちょっと楽し・・・
「リーダスさんこれ・・・」
俺はそこに描かれた自分を見て絶句する・・・
「どう見ても女の人にしか見えないんですけど・・・」
「ん?なんか言った?」
そこに描かれているのは確かに大人にはなっているのだが、男っぽくなっていると言うよりも、女よりに大きく成長している俺だった。
「私・・・大きくなっても大きくならないんでしょうか・・・」
「俺・・・大人になっても女っぽいままなんでしょうか・・・」
「ウィ?なんか変なとこある?その絵」
リーダスさんは頭をかきむしりながら困っている。変なとこっていうか、納得できないって言うか・・・
ガチャッ
「あら、いらっしゃいませ」
俺とウェンディがショックを受けていると、ギルドの扉が開き、5人の人が入ってくる。
「おおっ!!揃っているようだな」
「誰だありゃ・・・」
5人の内の一番大きい人がそう言うと、エルフマンさんは見覚えがないらしくそう呟く。あの声って確か・・・
「皆さんのご帰還、愛を込めて、おめでとうですわ」
「おおーん!!」
「息災であったか?」
「7年間歳とってねぇ奴等に言ってもなぁ・・・」
「また騒がしいギルドに逆戻りか」
そう言ったのはニルヴァーナの時に連合軍で共に戦った蛇姫の鱗のリオンさん、シェリーさん、ジュラさんと・・・犬っぽい人と眉毛が凄い人だった。
「お前ら!!」
「蛇姫の鱗!?」
「天狼島の捜索には、天馬にも蛇姫の鱗にも世話になったんだよ」
マックスさんが俺たちに教えてくれる。
連合軍で一緒に戦った皆さんに助けてもらったんですね。感謝です。
「そうだったのか」
「借りができちまったな」
エルザさんとグレイさんはそう言う。グレイさんはリオンさんと兄弟弟子だからあんまり借りを作りたくないんだろうなぁ。
「気にすることはない。天馬に先を越されたが、実力は俺たちの方が上だしな」
「そっちかよ・・・」
リオンさんって意外に負けず嫌いなんだな・・・
「だってこの7年間で、私たち|蛇姫の鱗《ラミア
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ