“ぬ”の時間(2016/05/16 一部修正)
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が極めて高い暗殺者でもあります。ブロフスキ氏から頂いていた暗殺者リストに該当する人物がありました。
どうやら前腕筋の筋繊維が常人の7倍にも及ぶ密度があり、握力のみで頭蓋を握り潰せる様です。暗殺者としての技量、経験を含めた実戦での戦LVは最低でも100を超えると思われます。」
「「「「「「「「「「!!?」」」」」」」」」」
律から語られる敵の予想を含めた能力値に、烏間先生を含む皆も驚きを隠せずにいた。そしてこの時、敵のいる場所から何かが罅割れる音が聞こえてきた。
改めて敵のいる場所を覗き見ると、敵が触れていたガラスが割れている。情報の握力は嘘という訳では無さそうだ。
「……つまらぬ。移動時に音を立てなければバレぬと思っていた様だがぬ、俺の持つ石の試作型疑似玉璽は地殻レーダーによる探査機能が付いてるぬ。
そのことを知っている筈の防衛相出身の引率教師と開発者がいるにも拘らず、何の対策もせず集団でやって来るとは、期待外れも甚だしいぬ」
ッ!マズった!!振動波による硬直、硬化現象にばかり気が回り過ぎて、石系玉璽の基本能力でもある地殻レーダーのことを忘れていた!!いや、そんなことより―――
「「“ぬ”を多用し過ぎじゃね?おっさん」」
((((((((((言った!!良かった、イッキとカルマがいて!!))))))))))
「まぁ、おっさんは外人だし、サムライっぽいって理由で使ってるんだろうけど」
「成程ね。外人ってサムライとかニンジャに憧れることが多いし。ってことは、このおっさんも語尾が“ぬ”じゃなくて、“ニンニン”とかになってた可能性がある訳だ」
「「「「「「「「「「ぶっ!!」」」」」」」」」」
俺も極端な説明だったが、カルマの更に極端な予想に烏間先生以外の全員が噴き出した。すると、ぬのおっさんは両手をゴキゴキ鳴らしながら口を開いた。
「間違っているなら間違っているで構わないぬ。この場にいる全員を殺してから“ぬ”を取れば恥にもならぬ。とはいえ、防衛相所属の引率教師も含め18人を殺るのは俺でも骨が折れるし、面倒だ。ボスと仲間を呼んで皆殺しぬ」
ぬのおっさんはそう言うや否や、ポケットから取り出した携帯を操作し始めた。ってか、こいつ馬鹿だろ。増援を呼ぶとか言われて、それを放置する敵がいる訳ないだろ。
俺はぬのおっさんの携帯目掛けてホイールを高速回転させた炎の試験型玉璽で蹴りを放ち、電話が繋がる前に液晶部分を切断した。
「ぬのおっさん。増援呼ぶって言われて待ってる敵がいると思ってんの?それに多勢に無勢とはいえ、中坊相手に増援呼ぶとか、プロって結構大したことないんだな。あと、ガラスや頭蓋骨なら
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