全国大会開始!
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ま霧隠に返した。
「なっ…面白い、叩きのめしてやるよ!
───────
「用意はいいな風丸?」
「ああ…」
「それじゃ始めるぞ」
俺がカウントダウンを数える。
「3、2、1、GO!」
ドドドドドドドド!!
両者ほぼ互角のスピードで火花を切ったドリブルレースだが、やはりサッカーの経験の差か、少しずつ風丸は劣勢に陥っていた。
「く…!」
「は、速い!風丸さんを抜き去る奴がいるなんて…これがサッカーのスピードなのか!」
宮坂が声を上げ驚いているが、
風丸も負けていない。
風丸はギアを上げ、そのまま加速していく。
「言うだけのことはあるなぁ!だけど足が速いだけじゃダメだぜ、サッカーは!」
バコオッ!
「な!?」
なんと霧隠は風丸のボールを蹴り、そしてそのボールでドリブルしていくというふざけた行為を行った。それに翻弄された風丸は霧隠に遅れを取ってしまう。
「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ…!」
しかしこのバカげた行為が、風丸のギアをさらに上げさせた。
まるで疾風のように加速していく風丸は、霧隠との差を急激に縮め、完全に霧隠を捉えた…、その時。
スパパァン!!
「勝手な行為は慎め霧隠」
「サッカーは個人競技にあらず、チーム同士で競うものだ」
二人の対決を遮ったのは、またしても伊賀島中の選手だった。
「ちぇ、分かったよ。名前覚えとくぜ?えーと…藤丸くん?」
「…風丸だ!」
霧隠は風丸を軽く見ていくと、他の仲間と共に戻っていった。
────そして
《雷門中学対戦国伊賀島中学!さあキックオフだ!》
全国大会一回戦が始まった。
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