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歌集「春雪花」
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 春過ぎて

  夏来たりしも

    変わりせん

 君を想いて

     日々を数えし



 春が過ぎ去って、暑い夏が訪れた…。これだけ時間が経っても…私の想いは変わることなく、ずっと彼のことを想い続けている。

 彼が去った日…私が気付いた日…そこから日々を数え、虚しく過ごさなくてはならなくなった…。

 どうしたら良いのだろう…?



 愛すれど

  愛されぬこの身の

    侘しさを

 先にも続きし

      道に涙す



 彼を愛しても、私は彼から愛されることはない…そんな侘しい私の人生は、この先にもずっと続いて行くのだ…。

 それを思うと…どうにも涙がでてしまうのだ…。

 この虚しさを埋めるものも…ないのだから…。




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