暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1025話
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つも、首を横に振る。

「サラマンダーはサラマンダーで色々とあるんだよ。何だかんだと機体性能は非常に高いし、自慢じゃないが俺の操縦技術は精鋭揃いのシャドウミラーの中でも突出し過ぎているとか」

 ぶっちゃけ、地道に訓練をして操縦技術を上げるしかない他の奴等と違って、俺の場合はPPというものが存在している。これを使えば、お手軽に能力値を上げる事が出来るんだよな。
 もっとも、実際に上げられた能力を身体に馴染ませる的な意味での調整は必要だが、それにしても他の者達に比べれば圧倒的に有利だ。 
 更には他の者達同様に地道な訓練によっても操縦技術が上がる事を考えると、色々な意味で卑怯臭い感じではある。
 だが、まさか夕呼にそれを言う訳にもいかずに、結局は肩を竦ませて誤魔化す。

「ふーん……何か隠しているような感じだけど。ま、いいわ。今は騙されておいてあげる」

 呟き、社を近くへと呼び寄せ、その耳元でわざとこちらに聞こえるように話す。

「いい、社。男ってのは建前と下半身が全く違う事を考えているんだから、気を付けなきゃ駄目よ? 特にアクセルの場合は色々な意味で危険な相手なんだから」

 その言葉が聞こえたのだろう。崇継が面白そうな笑みを浮かべ、恭子はどこか責めるような視線を俺の方へと向けてくる。

「……夕呼、嫌がらせはその辺にしておけ。それより、そろそろ始まるぞ」

 このまま夕呼と話していては、いつまで経っても終わらないと判断し、改めて演習場の方へと視線を向ける。
 そこでは、実働班が3つに分かれてそれぞれ向かい合っている。有人機と無人機、量産型Wの機体といった風にそれぞれバランス良く混じり合ったその部隊分けは、コーネリアが実働班を良く見ているからこそだろう。
 さっきの夕呼の言葉のように、俺がここに混ざったりすればあっという間に戦力的なバランスが崩れるのは確実だ。
 それを思えば、やっぱり俺がこの訓練に参加しないで良かったよな。

「これは、珍しい模擬戦ですね。2つの陣営に分かれての模擬戦であればよく話を聞きますが、3つの陣営とは」

 恭子の言葉に他の面々も同意するように頷く。
 だが、その質問に俺が答えるようと思った瞬間、夕呼が口を開く。

「あら、それ程難しく考える必要はありませんわ。元々シャドウミラーというのは、未知の世界へと転移して、その世界との繋がりを作る国家です。つまり、転移した世界で2つの勢力による戦いが起きており、そこにシャドウミラーが参戦するという形になる事も想定されているのでしょう」

 そんな夕呼の言葉に、俺もまた小さく苦笑を浮かべて頷く。

「確かに夕呼の言う通りだな。俺の言いたい事を完全に言われてしまったけど……まぁ、そんな感じだ。今のところはそんな風な状態にはなって
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