マブラヴ
1025話
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要望してきたのはお前達だろ?」
そう。今回の実働班の見学は、元々昨日の夕食の時に日本側から要望されたものだ。
ちなみに夕食はカレーだった。……日中のパーティとは落差がありすぎるような気もしたが、皆が喜んでいたのを考えると、問題はなかった筈。
崇継達にしても、出来ればこちらの戦力とかを多少は確認したいという思いもあったのだろう。確かに友人の家に遊びに来た的な感じの話の流れでホワイトスターにやって来た日本の一行だが、それはあくまでも建前に過ぎないのだから。
「確かにそうね。……そうなんだけどね。実際に映像で見てたから大丈夫だと思ってたんだけどねぇ。……理不尽だわ」
しみじみと呟く夕呼をそのままに、早速コーネリアが口を開く。
「では、始めるぞ。全員自分の機体に乗り込め」
その言葉に、素早く機体に乗り込んでいく実働班。
そんな様子を見ていると、不意にクイクイと服を引っ張る感触が。
そちらへと視線を向けると、そこには霞が不思議そうな表情を浮かべてこちらをじっと見つめていた。
「アクセルさんは、参加しないのですか?」
「……そう言えばそうね。シャドウミラーの最大戦力でもあるアクセルが訓練に参加しないってのは、どうなのよ?」
霞の質問に同意するように夕呼が頷き、崇継達も言葉には出さないが俺の方へと視線を向け無言で尋ねていた。
だが、俺はその質問と視線に両肩を竦めてから口を開く。
「俺が参加すると、色々とおかしい事になるからな」
「おかしい事? 何よ、それ」
「まぁ、ぶっちゃければ俺が強すぎるってのが原因だよ。そもそも、俺の機体はシャドウミラーのフラッグシップで最新鋭技術の塊だ。機体スペックだけでも他の機体を圧倒的に引き離す性能を持っている」
正確には、最新鋭技術をニーズヘッグで試してデータを収集し、それを他の機体にフィードバックする役割を持っているといったところか。
まぁ、その辺はわざわざ話す必要はないだろうが。
「それに、俺自身の操縦技術に関しても色々と常識外な事になっているからな。それこそ、ニーズヘッグを使えば俺1人対他のシャドウミラー全員とかいう風になる」
自分よりも圧倒的に強い相手にどう対応するか……それこそ、ダークブレインやネオ・グランゾンといったような相手と向き合った時に、戦力差で絶望しないという意味での訓練にならピッタリかもしれないな。
「なら、別にアクセルの専用機のニーズヘッグじゃなくてもいいんじゃない? 何て言ったかしら、サラマンダーとかいう機体もあったでしょ。……戦術機のような機体が戦闘機に変形するなんて、馬鹿げた機能を持った」
何故か頬をヒクヒクとさせる夕呼だが、何かサラマンダーに思うところでもあるのか?
そんな風に思いつ
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