九校戦編〈下〉
九校戦八日目(2)×対八高戦と三人の戦い振り
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ち込んだので、行動を封じた。
「何で俺の動きが動かないんだ!?」
「そりゃそうだろ、お前の影は動かなくしたんだからな。ついでに言っとくが、エレメンツ使いであるから光や闇を使える。今まで名無しとしてはハンデがあったのでな、余り本気してなかったがそろそろ倒れろ」
そう言った俺は相手の影内に入り、相手を気絶までに追い込んだ所で倒れた八高選手。想子の可視化処理が施された大型ディスプレイは、系統外魔法の想子波が八高ディフェンダーに浴びせ掛けていた様子を映し出した所で崩れ落ちた八高選手。
「・・・・分からないけど、恐らくエレメンツを使ったんだと思うから。系統外の」
「ジョージでも分からない現象なら、名無しの時に使ったのもエレメンツなのだろう。早撃ちの時もそうだったように」
吉祥寺の言葉に一条もそう言った。
「どうやら、左右のデバイスはそれぞれエレメンツが最大限に発揮出来るように使い分けているようだ」
「ジョージ・・・・アイツの系統外は妙に古式魔法っぽいと思わないか?」
「将輝もそう思うかい?修験道か忍術か、エレメンツはかつて2010年代から2020年代に開発されようとしていたけど、四系統八種の体系が確立した事によってエレメンツの開発は中止されたと聞いている。でも織斑一真が使っているのは、間違いなくエレメンツだろうね」
「古式でも現代でも無ければ、残りは直接本人に聞くしかなさそうだな」
八高ディフェンダーを倒した事で、レオと幹比古も倒したので八高応援団の悲鳴が聞こえようとしても、真由美と摩利はお互いの顔を見た。ちなみに深夜達は既に撤収しているので、残った蒼太と沙紀はここにいたのだった。
「・・・・勝ったな」
「・・・・勝ったわね」
これで決勝トーナメント進出が決まった事だが、二人は何故か喜ぶ気になれずにいた。第一条件であるコードが受信された事で第二条件である相手選手を全て倒した。全ての条件を果たしたので、試合終了のサイレンが鳴った。一高の校旗が掲揚されるその途中から、第一高校の応援席は大騒ぎだった。
「勝った!勝った!!」
「やっぱり一真君は凄い凄い凄い!勝利条件をクリアした。完勝ですよ、完勝!」
「おめでとう、深雪」
「流石一真さんだ、やったね深雪」
「ありがとう、まあお兄様にとっては準備運動にしかならないと思うわ」
黄色い声ではしゃいでいる一年女子選手達ではあったが、この試合が準備運動だと知っていたとしても優勝したような騒ぎとなっていた。一般観客席では、もう少し落ち着いた祝賀風景が繰り広げられていた。
「やっぱり昨日のレオとミキの実力だと、これじゃ準備運動にしかならないわね」
「そうですね。レオ君も吉田君も周辺には
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