X791年 日常編
X791年 妖精の尻尾
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なしに歩み寄る。
「お前らに払う金なんかねぇよ」
「んだクソガキその態度」
「こんな奴らにいいようにされて、父ちゃんもみんなも腰抜けだ!!」
ロメオは右手から紫色の炎を出す。
「俺は戦うぞ!!このままじゃ妖精の尻尾の名折れだ!!」
「よせロメオ!!」
「あのバカ!!」
「フッ」
ティーボがロメオの炎に息を吹き掛けると、それはすぐに消えてしまう。
「名前なんかとっくに折れてんだろ?」
ティーボは背中の金棒に手をかける。
「やめろー!!」
「てめぇらは一生、俺たちの上には行けねぇんだ!!」
ティーボがロメオに金棒を振り下ろそうとした時、突然後ろから現れた男に蹴り飛ばされて宙を舞い、壁へとぶつかった。
「「「「んだてめぇら!!」」」」
他の黄昏の鬼が怒って後ろを向くと、一人は氷で凍らされ、一人は剣で斬られ、一人は水で蹴られ、一人は巨大な手に押し潰される。
「へへっ」
煙が晴れると、そこにはロメオたちがずっと待っていた人物たちがいた。
「ただいま!!」
「みんなー!!」
「ただいま帰りました」
「お待たせで〜す」
「フン」
「今戻った」
「酒だ酒ー!!」
「なんじゃ!この小さいギルドは」
「わぁ!素敵じゃない!!」
「よ!」
そこには7年前に消息を絶ったナツたち全員の姿があった。
「お・・・お前ら・・・」
「マジか!!」
「若い!!」
「7年前と変わってねぇじゃねぇか!!」
「どうなってんだ!?」
消息を絶った時と変わっていないナツたちを見て、マカオたちは歓喜の涙を流す。
実は、これには大きな理由があった。それは・・・
少し遡って天狼島にて・・・
「ナツ!!起きろこのやろう!!」
「シリル!!目を覚ませ!!」
マックスたちはナツたちの上に乗っていた土をどけ、二人をひたすらに揺すっている。すると、
「だぁーー!!うっせぇ!!」
「うぅ〜ん・・・もう朝ですか・・・」
ナツは勢いよく起き上がり文句を言い、シリルは目を擦りながらなんとか上体を起こす。
「「「ナツー!!」」」
「「シリル!!」」
「んがー!!」
「??」
目を覚ましたナツにウォーレン、マックス、ジェットは抱きつき、ドロイが最後にのし掛かる。シリルはビスカとアルザックが優しく抱き締める。
「どうなってんだ一体・・・」
「なんで皆さんが天狼島に?」
ナツとシリルは6人を見て驚いている。しかし、その驚きはあることによって書き換えられる。
「つーか少し
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