X791年 日常編
X791年 妖精の尻尾
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狼島に行ったぞ!!」
「追え!!急ぐんだ!!」
ウォーレンたちはすぐさま船を島へと近づかせ、その少女のあとをついていくように島へと降り立つ。
「おーーい!!」
「待てってー!!」
急いでその少女を追いかけ走っているマックスたち。しかし、その少女はどんどん先へと進んでいく。
「何なの!!あの女!!」
「でも、あの子が天狼島の場所を教えて?くれたんだ。もしかして、みんなのところまで」
「そ・・・そうか!!」
アルザックの言う通り、少女は7年前から行方不明になっているみんなの元に向かっているとみんなは考えた。
「見失うな!!」
「ジェット!!」
「おおよ!!」
ジェットは神速を使い、少女のあとを追いかける。
しかし、その俊足を持ってしても少女に追い付くことができない、それどころか、少女の姿を見つけることすらできていない。
「おかしいな、あの女どこに・・・!!」
走っていたジェットはある物を見つけ、思わず立ち止まった。
「ジェット!!」
「どうした!?」
「あの女は!?」
「何?ボーッとして」
後から来たアルザックたちは立ち止まっているジェットの元へと駆け寄る。そして、そこにいる人物を見て息を飲んだ。
「ナツ・・・」
「シリル・・・」
そこにいたのは土を被り、うつ伏せに倒れているナツとその脇で仰向けに倒れているシリルの姿だった。
一方、妖精の尻尾では・・・
「ロメオ、ついてかなくてよかったのか?」
「もし天狼島が見つかってもみんな・・・生きてるかわからねぇんだろ?」
ロメオは本を読みながら、冷静にマカオに答える。
「そんなことねーって!!信じなきゃよ!!そこは!!」
マカオはロメオに少しでも元気になってもらいたくそう言うが、ロメオは完全に冷めきっていた。
「7年も連絡ねーんだぞ」
マカオたちはため息をつく。すると、ギルドの扉が開く音が聞こえてくる。
「おいおーい、今日は一段と人が少ねぇなぁ。ギルドってよりこれ何よ?同好会?」
そう言ったのは黄昏の鬼のティーボだった。
「ティーボ!!支払いは来月のはずだろ!?」
「うちのマスターがさぁ、そうはいかねぇって。期日通り払ってくれねぇと困るって、マスターに言われちゃしょうがねぇんだわ」
黄昏の鬼の面々は気色の悪い笑いをする。
「ふざけんな」
「よせロメオ!!」
そんなティーボたちをロメオは睨み付ける。マカオが止めようとするが、ロメオはお構い
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