X791年 日常編
X791年 妖精の尻尾
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の尻尾《フェアリーテイル》の突っ込みなど気にすることなくそう言う。
その姿は7年前よりも髪が伸び、先程の墜落で頭にはたんこぶができていた。
「オマエ・・・」
「一夜様、少し落ち着いたら?」
「俺・・・空気の魔法使えるし」
「みんな久しぶり」
一夜に続き、クリスティーナ改から3人の男がゆっくりと降りてくる。
「やぁ」
「ヒビキ・・・」
「フン」
「レン!」
「マカオさん、また老けた?」
「イヴ」
その3人とは、一夜同様に連合軍でシリルたちと共に戦ったヒビキ、レン、イヴの通称トライメンズであった。
「青い天馬だ。かっけー・・・」
「何なんだ?一体・・・」
ドロイはヒビキたちを見て惚れ惚れとし、ジェットは何事かと考えている。
「ラキさん、相変わらず美しい」
「お・・・お前、眼鏡似合いすぎだろ?」
「“お姉ちゃん”って呼んでいい?」
トライメンズは降りて早々にラキの周りに集まっていた。
「あの・・・」
「ナンパなら他でやれ!!」
あたふたするラキと怒るマックス。しかし、3人がこれだけで終わるはずがない。
「キナナさん、今夜時間ある?」
「お・・・お前その服似合いすぎだろ?」
「決めた、僕は君の弟になるよ」
「えっと・・・」
「何しに来たんだおめぇら!!」
3人は今度はキナナを囲んでナンパしていた。それを見ていた一夜はスーツに付いた土をはたきながら注意する。
「これ!!お前たち、遊びに来たんじゃないぞ!」
「「「失礼しやした!!」」」
「「え!?」」
トライメンズは即座に二人に頭を下げる。あまりの機敏さに二人は驚く他なかった。
「おい一夜!」
「一体何が・・・」
マカオとワカバが一夜に何しに来たのか聞こうとしたが、一夜は皆まで言わずともわかっていると言わんばかりにポーズを決める。
「メェーン」
一夜がそういうと、トライメンズは一夜の後ろへと集まる。
「共に競い、共に戦った香りを、私は忘れない」
「古文書の情報解析と、クリスティーナの機動力をもって、フィオーレ中のエーテルナノ数値を調べたかいがあったよ」
「なっ!!」
ワカバとマカオはその言葉に驚き、ワカバは葉巻を落としそうになる。
「天狼島は、まだ残っている!」
「「「「「!!」」」」」
それは、仲間たちの生存の可能性を教えてくれる物だった。
「う〜ん・・・」
ビスカは双眼鏡を覗きながら辺りを見回している。
「はぁ・・・本当にこの辺なの?」
「何も見えて来ない
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