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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
X791年 日常編
X791年 妖精の尻尾
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ベルの・・・」
「なんて威力なんだ!アクノロギアの咆哮ってのは!!」

ジェットの言葉を聞き、ナブは叫ぶように言う。

「だって、大昔にたった一頭で国を滅ぼしたって竜なんだろ!?人間が・・・そんなの相手に生きていられる訳が・・・」

ウォーレンは手元の本を見せながらそう言う。

「なんで俺たちの仲間を・・・」

ドロイは自分たちの仲間を狙われたことに納得できない。

「あいつらがいなくなってから、俺たちのギルドは弱体化する一方・・・マグノリアには新しいギルドが建っちまうし」
「たたむ時が来たのかもな」
「そんな話やめて!!」

ラキはワカバに怒鳴る。ワカバはそんな中、ずっと何も言わずに座っているマカオを見る。

「どうした?マカオ」
「・・・俺は、もう心が折れそうだ・・・」

マカオは振り絞るような声でそう言った。

「おめぇはよくやってるよ、マスター」

ワカバはマカオを慰めようとする。だが、マカオは握った手を震わせながら言葉を紡ぐ。

「あれ以来・・・ロメオは一度も笑わねぇんだ・・・」

マカオは涙をこらえられず、崩れ落ちそうになる。みんなもその言葉で、だんまりとする。すると、突然ギルドが揺れ始める。

「これは!?」
「何の音?」
「またオウガが嫌がらせに来たのか?」

ギルドのメンバーたちは何が起きたのか確認するために外へと向かう。

「あ・・・あれは!!」
「オオ!?」

マックスとウォーレンが見上げた先には、見覚えのある巨大な魔導爆撃艇が見える。

青い天馬(ブルーペガサス)の・・・クリスティーナ改!?」

それは7年前、シリルたちが連合軍を組み六魔将軍(オラシオンセイス)を討伐する際に活躍したクリスティーナを改良した物だった。
クリスティーナ改はギルドの真上で停止する。

「くんくん・・・くんくんくんくん」
「あれは・・・」
「なっ!!」
「まさか・・・」

ビジター、ウォーレン、マックスはクリスティーナ改の先端部に乗っている男を見て驚く。

「辛気くさい香り(パルファム)はよくないな」

クリスティーナ改に乗っている男はそう言う。それを見たラキは、

「妖怪!?」
「違ぇよ!!」

とんでもないことを言ってしまったので、ワカバが否定する。

「なぜここに・・・」

マカオもギルドの外に出てその男を見上げる。その男はクリスティーナ改から頭から飛び降りる。

「とう!」
「飛んだ!!」

男はキラキラとしながら地上へと接近し、

「メェーン!!」
「「「「落ちんのかよっ!!」」」」

頭から地面に墜落した。

「お待たせいたしました。あなたのための一夜でぇす」

一夜は|妖精
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