X791年 日常編
X791年 妖精の尻尾
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た『大地への圧力が増えた』?」
「太ったっていいてぇのかこのやろう!!」
「自覚ねぇのかよ」
ドロイにそう言ったのはラキ。ドロイは以前までの細身の姿から一転し、かつての面影がないほど太っていた。
「リーダスを見やがれ!!あんなにスリムになって」
「ウィ。俺・・・元々こっちが本当の体だよ」
「俺は鍛えてんだよ!!わからねぇのか!?この筋肉」
ギルドのみんな、7年前とはすっかり変わってしまっていた。
「ったく、レビィが今のお前見たら、なんて言うかね」
「レビィは帰って来ね・・・あ」
ドロイの一言で、ギルドは皆静かになる。そこに、数人の客人が現れる。
「おやおや・・・相変わらず昼間っからしんみりしてるねぇ。これだから弱小ギルドはよぉ」
「覇気がねぇよ覇気が」
「ティーボ、ここにはもう来んなって言ったろうが!!」
マカオは5人組の男たちにそう言う。
「おい、俺たちにそんな口聞いていいのか?マグノリアを代表する魔導士ギルド、黄昏の鬼によ」
「っ!!」
マカオたちはそう言われ押し黙る。
「かつてはフィオーレ最強だったかどうだか知らねぇが、おめぇらの時代は終わったんだよ。建ってるのもやっとのこのボロ酒場と新しい時代の魔導士ギルド、黄昏の鬼じゃ、どちらがよりマグノリアの発展と向上に役立ってるか一目瞭然だがな」
ティーボの言い分に妖精の尻尾のメンバーは怒りを露にする。
「でけぇだけのギルドが偉そうに!!」
「そうだ!!俺たちには魂があるんだよ!!」
「魂じゃ、飯は食えねぇんだよ」
「何しに来たんだ、ティーボ」
マカオはここで話を本題へと戻す。
「今月分の金だよ」
「まだ払ってなかったのか、マカオ!!」
「マスターって呼べっつってんだろ!!」
実は妖精の尻尾は黄昏の鬼から借金をしているのだった。毎月少しずつ返済しているのだが、その取り立てに来たらしい。
「借金の返済が遅れてるぜあんたら」
「今月はいい仕事回って来なかったんだよ!!来月まとめて払うから、待ってやがれってんだ!!」
マカオは半ばキレ気味にそう言う。それに対して黄昏の鬼の面々は、
「おやおや?潰れる寸前だったこのボロ酒場を救ってやったのは誰だっけかな?」
「俺たちがてめぇらの借金肩代わりしてやったんだろうが!!」
恩着せがましくそう言う。
「あんな馬鹿げた利子だって知ってたら、お前らなんかに頼らなかったのに・・・」
ジェットの言葉にラキがうなずく。
「なんか言ったかこのやろう!!」
「よせジェット!!」
「けどよ・・
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