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東方大冒録
人里の探索。
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るのはおれだけだと思っておこうか。だけど、咲夜はかわいいよりは美しいっていうのがあるんだ。おれはかわいいやつも好きだけど、美しいひとが好きなんだよな。それこそ咲夜とか、あと誰だろうな……。あぁ、聖とか、幽々子とかかな」
「ふぅ〜ん……」

霊夢は、暗基のタイプをまじまじと聞いていた。

「さぁ、この話は終わりだ。それより、割とすぐ近くに何かの反応を掴んだ。行くぞ」
「えぇ。魔理沙たちにも連絡しなさいよ?」
「分かってるさ。ファンネル、頼むぞ」

暗基は結界を張っているファンネルとはまた別のファンネルを飛ばして、魔理沙たちの捜索を始め、そのまま反応を掴んだ場所へ霊夢と共に向かった。






























「はぁ、がっかりだな。せっかくぜろとマスパで勝負できるかと思ってたのに」
「……」

一方魔理沙と咲夜。暗基たちと逆の、南側の捜索をしていた。魔理沙は暗基とマスタースパークで対決することができないことを悔しがりながら、細かなところを捜索していた。それに対し咲夜は、

「……、はぁ」
「おい咲夜、さっきからため息ばっかりついてるぞ?」
「気のせいよ」
「……、そうか?」
「そうよ」

まるで捜索が手についていないようだった。ほとんど喋らないのはいつものことなので魔理沙は全く気にしてはいないのだが、あれほどまで咲夜がため息をつくことは見たことがなかった。大体はレミリアのことだと思って間違いはないのだが、おそらくこれは違うと考えた魔理沙は咲夜に聞いてみることにした。

「なぁ咲夜」
「なによ?」
「お前、ぜろの事どう思ってんだ?」
「なっ!?」

暗基の名前を出したと同時に咲夜の体がびくっと跳ね、驚きを隠せない顔で魔理沙の方を見たので、これは確定だと思った魔理沙は下手に弄ぶことをやめて、真面目に話をすることにした。

「いくらなんでもその反応は図星にしか思えないんだが……」
「い、いや、そんなことはないわ」
「いやいや隠しきれてないから」

咲夜の顔がどんどん赤くなっていくので、「そんなことはないと言われたってその反応は分かりやすすぎるがな……」と思った魔理沙であった。

「で、結局はどうなんだよ? キスしてもらったんだろ?」
「あ、あれは、人工呼吸よ人工呼吸!! キスなんかじゃないわ!」
「ならなんでそんなに焦ってるんだ?」
「だ、だから……!!」
「ふふっ、ま、そうじゃないってことにしておいてやるよ」

だが、これ以上咲夜を弄り続けたらきっと発狂してしまうので、この辺でやめておくことにする。すると、上空から見覚えのある物体が飛んできた。

「あっ、あれってぜろのファンネルじゃない
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