人里の探索。
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と、それに反応して、ファンネルが出現し、上空高くまで索敵レーザーを打ち上げ、先ほどよりも大きな結界を展開した。
「よし、これでいいだろ」
「やっぱりしっかりした結界ねー、そのうち博麗大結界の修理とかも紫じゃなくて零にしてもらおうかしら」
「仕事しろよ」
「冗談よ」
「冗談に聞こえなくてな」
暗基がそういうと、霊夢は顔をむっとさせた。そして、仕返しかのごとく、軽くゲス顔になりながら暗基に攻撃を開始した。
「そういえばだけど。あんたって結局のところ咲夜のことどう思ってるわけ?」
「お前まだそれを聞こうとするか!? 顔文字だったらこれだぞこれ!!」
そういって暗基は「(# ゚Д゚)」の顔をした。しかし霊夢はそれに対して笑って答えた。
「あはは、でも答えてくれたっていいじゃない。咲夜があれだけ好意さらしてるのは紅魔館の連中以外見たことないし」
「えっ、まじで?」
「えっ、あんた気づいてなかったの!?」
「ちげーよ。ほぼ読心術みたいな能力もあるんだから、それは分かってたさ」
霊夢は驚いて暗基を疑ったが、それに対して暗基はさらっと流し、聞き返した。
「おれが聞いたのは紅魔館の連中以外にはあまり好意をさらさなかったのかってことだ」
「えぇ。私や魔理沙、あとは早苗とか妖夢とか。とにかくあいつは私たちに、普通に知り合い程度に対応してくれてはいるんだけど、友達とか、そういう好意をもって話してはくれなかったわね」
「そう、だったのか」
「だからこそなのよ。あいつのことをどう思ってるの? そのうちあいつにも聞くつもりだけど、先に零の話が聞きたいわ」
暗基は感心した。本来の霊夢の設定では特に関心を持たないという設定があったはずである。それがこの霊夢は周りの人間がどのようなことを見ているのだ。きっと、この霊夢は、いろんな人たちから好かれているのだろうと、暗基は感じさせられた。
「……、仕方ない、答えてやるか」
「やった!」
そんなに咲夜のことをどう思っているのかが気になるのかと思ったが、答えてやることにした。
「正直、好きだよ。うん」
「ほうほう」
「……、そんなにがっついて聞くことか?」
「だっていい感じの年頃の男の恋バナよ? 女の話なんて聞き飽きるくらい聞いているけど、男の話なんてそんなに聞かないもの」
「そ、そうか……。とりあえず、近い」
霊夢の顔との距離。それはまさに少し動けば間違ってキスしてしまいそうな距離だった。霊夢の吐息がじかに当たっている。
「あら、ごめんごめん。で、もう少し詳しく」
「お前と魔理沙は、おれの中ではかわいいっていうのがあるのな」
「ほうほう、って何さらっと言ってくれてんのよ照れるじゃない」
「明らかに照れてなさそうな顔をしているように見え
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