人里の探索。
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
話が終わったあと、暗基達は人里の探索をすることになった。本当に誰1人存在していないのかを確かめるためだ。
現在、4人は揉めていた。
「4人でまとまって行動をするのも効率が悪い。それぞれ別れて探索しよう」
「賛成よ。1人で探索した方がずっと効率がいいわ」
1人で探索しようと主張する暗基、霊夢と、
「いーや、4人は効率悪いけど、1人で探すのはさすがにだめだ。せめて2人ずつにしようぜ?(零とマスパ勝負したいしな)」
「魔理沙に賛成ね。零以外がまともに戦えない今、1人で探索するのは危険よ(零といたいからなんだけれどね)」
2人ずつ2組に別れて探索しようと主張する魔理沙、咲夜で意見がまっぷたつに別れてしまったのだ。
「せっかくあんた達に意見を会わせてるんだから、せめてこれだけはお願い、1人で探索させて」
「1人でもまぁ問題はないと思うぞ? おれの能力を分け与えてどうにかすることもできるしな」
霊夢の意見はぶっちゃけた話が「わがまま聞いてやったんだから私のわがままも聞け」ということなのだろうが、暗基に関しては全員の霊力を開放してやれば、あとはしばらくの間は全員に暗基と同じ能力が付与されているため、放っておいても全く問題無かった。だが魔理沙と咲夜は食い下がった。
「そうはいってもな……、実は、私は覚えてるんだぜ」
「魔理沙と考えていることが同じなら、私もよ」
「なにがだ?」
暗基が聞くと、魔理沙と咲夜は顔を赤くしながら、ぼそぼそと呟くように言った。
「……、昨日の、やつ、だよ……」
「私とか、霊夢や魔理沙が零に対してやってしまったことよ……」
「……、え゛っ?」
暗基は思わず耳を疑った。なんと、昨日スーパー淫乱モードになっていて、暗基に襲いかかっていたことを、はっきりと覚えていると言ったのだ。
「……、一応聞こう。霊夢は?」
念のため、暗基は霊夢に聞いてみた。すると、
「ま、まぁ……、察しなさいよ……」
「案の定か……」
案の定、答えてほしくなかった答えが返ってきた。どうやら、発動後は記憶がすべてなくなっているというお決まりの展開を、神は許してくれなかったようだ。
「うーん、どうしようか……」
いくら仲間に自分の能力を分け与えることができるといっても、それが一体どこまで持つのかもわからない。そう考えたら、下手に一人で歩かせるよりも二人ペアにしておいたほうが、万が一自分のパートナーがスーパー淫乱モードになってしまったときに治すことができるし、それから対策を練ることも可能だろう。
そう考えた結果、暗基は一つの結論を出した。
「……、霊夢。大変申し訳ないが……」
すると霊夢はもうあきらめたような顔をしたあと、仕方ないな、といいそうな顔をしながら言った
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ