ぬいぬいと提督
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体がぱあっと光りだした。
え、えぇえ〜〜〜っ!?何これっ!?
な、何が起こっているのか、私にはさっぱりわかんないっ!!
人体の発光なんて、ありえない現象を目の当たりにして、硬直している私と違い、
「思たとおりやったなー」
「僕もこの目で見るまでは、半信半疑だったんだけどね」
「ふっふーん!裏子サマの料理には不可能はないのだっ!」
3人はいたって平静だ。
「か、すり‥‥今の‥‥」
混乱で半泣きの私は、助けを求めようと飛白を見上げる。
「彼女はね、最近一部地域で活躍している、”艦娘”の1人だよ」
「あの子らの活躍は洋上やからなぁ。陸でウロウロしてんのは、まぁ珍しいわな」
「この裏子サマの手にかかれば、近代化改修のMAX突破なんてたやすいもんだよ!」
それぞれが口々に説明してくれてるんだけど、ぜんぜん意味が分かんない‥‥
「‥‥新種のあやかし?」
「新種の妖怪みたいな、”深海凄艦”に対抗するための存在らしいぞ!」
「あの嬢ちゃんは提督の嫁艦みたいやしな」
「よ、嫁っ!?」
それどころか、説明されるたびに混乱が増していく一方だ。
「すごいぞ、ぬいぬいの耐久が軽巡並になったよ。それに運も+15だ」
「この不知火は既にすべての改修を終えていたはずですが?」
「まぁ見てごらんよ」
タッチパネル式の携帯PCを提督は不知火に手渡す。
目を見開いている所をみると、裏子スペシャルの効果は確かだったようだ。
「よく‥‥わかんないけど、裏子はいいことしたんだよね‥‥?」
「まあね。それで彼女が、大本営にマークされなきゃいいんだけど」
「まぁでも個体差の範囲内とちゃうか?」
いつもいつも、毒だの麻痺だのと、バッドステータスしか私につけてこない裏子の料理を
この日は少しだけ見直したのだった。
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