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魔法少女リリカルなのは!?「Gの帝王」
五匹目《黒い怪物》
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なる。そしてなんとか元気を取り戻した花だったが、隆文は疑問がぬぐえず直接花に尋ねた。だが花自身も自分が人間になった事は分からないと言う。しかし一つだけ、自分が人間になる直前に分かったのは、ひし形の青い宝石を見たのだという事だけだった。

「青い宝石? もしかしてフェイトちゃんが言ってた奴なんじゃ……」
「フェイトちゃん? 」

「うん、この間家に行った金髪の……っ!? は、花……ちゃん? 」

「あの女の話をするの…………」

花は突然立ち上がった。そして隆文光をなくした瞳で隆文の前に立つと、好きな人を見る眼差しとは程遠い、憎しみのこもった目で睨みつけた。隆文は意味がわからず少し驚く。

「隆文お兄ちゃん……なんなの? あの女が好きなの? 私が人間になってもあの女がいいの? 結局の私は隆文お兄ちゃんにとってはなんでもないただのゴキブリなんだね。どうして? 私が嫌い? Gだから? ゴキブリだから? 虫けらだから? どうして隆文お兄ちゃんは私がいるのにあの女しか見ないの? 私といる時ぐらいあの女の話はしなくてもいいじゃん……何? わざと? ぐっ……本当にあの女は邪魔だ。隆文お兄ちゃんの心を全部奪っていった。楽しかった隆文お兄ちゃんとの時間はあの女の所為で少なくなった。もはや消えたと言ってもいい。殺してやる……あの金髪を殺してやる。許せない。隆文お兄ちゃんはには私がいるのに……だから殺せばいいんだ。あの金髪殺せばいいんだ。殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる……」

「は、花ちゃん…………」

変貌。あまりにも目の前の花が自分の知っている花と食い違った為に、隆文はどうしたらいいか分からずベンチから立ち上がった。そして花を落ち着かせるように花の肩を掴むが、その瞬間、隆文は花に押し倒され、押し潰されない程度に体重をかけられ身動きが取れなくなった。隆文は突然の事に目を見開く。

「ちょ、ちょっと花ちゃん? どうし……っ!? 」

「隆文お兄ちゃん? 私を見て? 私だけを見て? 私は隆文お兄ちゃんがいれば誰もいらない。何もいらない。だから……隆文お兄ちゃ……んむっ……」
「んっ!? ん……あむっ……んっ…………」

花は隆文の顔を両手で固定し、自分の唇で隆文のそれを塞いだ。さらに大胆にも自分の舌を入れ、ネチっこく隆文に想いを伝える。だがこれは絶対にやってはいけない事だった。花は勿論、隆文もそれには気づいていない
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