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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
手をつなごう
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・森が消し飛んでやがんじゃねぇか・・・」

俺たちは上体を起こし前を見ると、さっきまで青々と生い茂っていた木々が全て消し飛び、そこは荒れ地へと変わり果てていた。

「ウソだろ・・・」
「なんて破壊力なの?」
「なんなのよこれ・・・吠えただけでこんな・・・なんなのよこいつ!!」

俺たちはアクノロギアの叫び声の破壊力に驚くことしかできない・・・

「奴は・・・」

ギルダーツさんはアクノロギアを見るが、すでにその姿は上空へと飛び上がっており、俺たちのことをまるで見下しているかのようだった。

「ちっ!高みの見物かよ!!」

俺たちはその場に立ち上がり、体勢を整える。すると、ギルダーツさんから信じられない言葉が発せられた。

「さしづめ、今のは挨拶代わりってところか?」
「え!?」

今のが挨拶代わりって・・・じゃあ本気になったらどんだけ強いんだよ・・・

「みんな!!まだ生きてるな!!ビビってる暇はねぇぞ!!すぐにこの島から離れるんだ!!」

オオオオオオオオオオオッ

アクノロギアはまたもや大声を出す。

「来るぞー!!船まで急げー!!」
「走れー!!みんなで帰るんだ!!妖精の尻尾(フェアリーテイル)へ!!」

俺たちはギルダーツさんとエルザさんの指示に従い全速力で船へと走る。

「シリル!!ウェンディ!!あんたたち竜と話せるんじゃなかった!?なんとかならないの!?」

シャルルは走りながら俺たちにそう言う。だけど、それは少し違うんだ。

「私たちが話せるんじゃないよ!!竜はみんな高い知性を持って――――!!」

ウェンディが説明していると、俺たちの頭上をアクノロギアは通りすぎ、先頭を走っているフリードさんとビッグスローさんを襲う。

「「ぐわっ!!」」
「なんてことだ!!」
「ビッグスロー!!フリード!!」
「先回りだと!?」

俺たちはすぐにその場に立ち止まるしか選択肢がなくなってしまう。

「どうして・・・どうしてこんなことを・・・」

ウェンディはアクノロギアに問いかけるが、アクノロギアはそれに答えようともしない。

「答えて!!」
「無駄だ、ウェンディ」

俺はウェンディを制止する。あまりあいつを挑発すると、マジでどうしようもなくなってしまう気がする・・・

「あいつは俺たちを虫けらとしか思ってないんだ。だから俺たちの話に耳を傾けることをしないんだ」

アクノロギアは俺たちに次々と攻撃を仕掛けてくる。しかしどれも本気を出しているようには思えない・・・なんて強さだよ・・・

「やだ・・・やだよ、こんなの・・・」

レビィさんは涙混じりでそう言う。どうすればいいんだよ・・・こんなの・・・

「うおおおおっ!!」


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