手をつなごう
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ってんだろ!!」
幸せそうな顔で言うジュビアさんから逃げるように立ち上がるグレイさん。なんかグレイさんが素直になれない理由がすごく分かってきた気がする・・・
「はい、シリル、ウェンディ、お待たせ」
「ありがとうございます」
ミラさんが俺とウェンディに飲み物を持ってきてくれたので、俺はそれにお礼を言う。
「ミラさんもケガしてるのにすみません」
「いいのよ。私が好きでやってるんだから」
申し訳なさそうに言うウェンディに笑顔で答えるミラさん。
「さすが姉ちゃん!!漢だぜ!!」
「違うでしょ!!」
「それおかしいよ〜!!」
ミラさんを褒めるエルフマンさんだが、いつも通り漢を強調するからシャルルとセシリーに突っ込まれる。すると、エルフマンさんの頭を誰かが木の棒で叩いた。
「何すんだこのやろう・・・」
「漢漢って・・・アンタといると無性にイライラしてくんのよ!!」
「なんだそりゃ!!」
エルフマンさんは次々に頭を連打されている。
「ふふ」
その二人の様子を見て微笑んでいるウェンディ。
俺はミラさんからもらった飲み物を飲もうとしたのだが、ある異変が起きていた。
「あれ?」
「どうしたの?シリル・・・!!」
ウェンディも自分の飲み物を見てその異変に気づいた。なぜか飲み物が揺れていたのだった。
その飲み物の揺れが止まったかと思ったら、
オオオオオオオオオオオッ!!
遠くから凄まじい咆哮が聞こえてきた。
「きゃっ!!」
「なんなの!?」
「ぐうっ!!」
あまりの音に皆さん耳を塞ぐ。この声、もしかして・・・
「ドラゴンの鳴き声・・・」
「うん、間違いないな」
ウェンディと俺はその声がドラゴンの物だと確信する。
「え!?」
「ドラゴン!?」
「雷ではないのか?」
レビィさんとリサーナさん、リリーは俺たちの言葉を聞いて驚いている。リリーは雷だと勘違いしてるみたいだけど・・・
オオオオオオオオオオオッ!!
まただ!!さっきよりも近づいている!!
「みんな!!大丈夫!!」
「すごい声だ!!」
「お前ら・・・」
釣りに行っていたナツさんとギルダーツさんとハッピー、それに、ルーシィさんとカナさんがこちらに駆けてくる。
こちらに向かってきていると、ギルダーツさんは突然左腕に手を当てる。
「ちょ!!大丈夫!?」
「古傷が、疼いてきやがった・・・間違いねぇ、奴だ。奴が来るぞ」
ギルダーツさんはそう言う。奴って?
「おい!!上を見ろ!!何か来るぞ!!」
空を指さすリリー。俺たちは全員、上空を見上げる。
雲に隠れて姿までは確認できないが、そこには何か大きな影があった。
「なんだアレ!?」
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